【ＨＱ!!】軽率だった【 黒 尾 鉄 朗 】【男主】

軽率 ページ13

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｢とりあえずお風呂入って来るから皿洗っといて｣

黒｢一緒に入んねえの｣

｢入んねえよ｣





こいつの場合本気なのか冗談なのかわからなくなってきた。

…冗談だよな？






｢…の、覗くなよ？｣

黒｢……おー｣

｢なんだその間は!?｣





意味深すぎるわ!!

一応鍵閉めとこ…









．









．









．









．









黒｢お風呂ありがとさん｣




随分長湯したと後悔しながら居間に戻れば、この家にひとつしかないソファで寝息を立ててる間抜けなやつがひとり。


数日前に真面目に告白したもののこいつには冗談だよな？と言いながらはぐらかされて、まるで無かったかのような日常に戻った。


…いや、戻したのは俺か。



こいつに好きだと告白して、案の定その気持ちを否定されたから。



気が合うから付き合わねぇか、そういったのはお前のくせに。





否定されたから、俺はいつも通りに戻した。


このまま俺が推し進めたってあいつは困るだけだ。




それに、俺も怖いんだ。


今の世の中、俺みたいなやつは理解されてってはいるけど理解してるやつはほんのひと握りで、普通のやつならドン引きモンだ。





＿＿こいつも、引いてたし。




そうだよな、おかしいよな。

男が男を好きだなんてよ。

でもそんなこと自分が一番よくわかってんだ。








｢んがぁー…｣

黒｢…汚ねえいびきかきやがって、｣






や、


汚いのは俺。


気持ち悪いのも俺か。

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