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「おせえ」
「爆豪が早いんだよ」
放課後、校門で人だかりの中心にいる爆豪に声をかけた。周りの視線はもちろん怖いけどここで無視か何かすれば後でうるさくなりそうだから仕方なく声はかける。
「今日はどこも寄らねえよな」
「うん、まっすぐ帰る」
そう答えたら家のあるほうに歩き始めた。
学校と私の家までの距離は遠くもないし近くもない。歩いて15分くらいの距離。
その間何の会話もないのが微妙に気まずい。
爆豪ってあんまりぺらぺら喋る人じゃないから話しかけても会話は二言三言で終わる。
昨日と今朝の会話が奇跡だったのかのように思える。
私はどちらかというと誰かと一緒にいるときは喋りたい派の人間だ。
普段は一人行動が多いから”おとなしい”っていうもんにカテゴライズされてるけど本当はお喋り。お話大好きだもん。
「…オイ」
「…はい？」
あ、また爆豪からの話題来た。なんか嬉しいぞもっと話題振ってよ。頻度増やせ。
心の中でそんな欲求していても本人に伝わるはずもなかった。
「さっきから何ソワソワしてんだ気持ち悪ぃ」
「え、そわそわしてた？」
「…」
私の発言に眉間に皺を寄せる。そんな顔されても困る。
「なんか言いたいことでもあんのか？あ？」
ぎろりと私を睨みながらそう聞いた。言いたいこと、、、んん、話がしたいなって言ったら怒るかな。やだな怖いし怒られたくない。
でもこれから数か月一緒に過ごすんだから話するの大事だよね。言おう。
「…えーっと、あの、話が、したいなって思って…」
「………」
アッ長い沈黙。やだちょっと怖いんだけど。怒る？怒ります？嫌ですマジで。
怖いから少しずつ爆豪との距離を取る。それに気づいた爆豪は舌打ちした。だからなんで舌打ち。
「…話ってなんだよ」
「えっ、その、普通にお喋りって意味の」
「……」
「だめ…かな」
ちりんちりん、と音を鳴らしながら自転車が前からきた。ぐいっと腕を掴まれて爆豪との距離はさっきより近くなり、その代わり自転車1台通れるくらいのスペースができる。
自転車が通り過ぎたら腕を離されて、それからまた沈黙が続いてなんだか本当に微妙な空気になった。
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A - 主人公ちゃんの通っていた高校名ですが、神奈川県に「横浜緑ヶ丘高校」という高校があったと思います。意図していらっしゃるかは分かりませんが、もし出来るならば、お名前を変えた方がいいかもです。そこの生徒さんが見ていないとは限りませんので…。 (2022年10月17日 16時) (
レス) @page5 id: 73542ec2e7 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 主人公の心の中のツッコミに笑いながら見ました！面白かったです！！ (2021年10月1日 21時) (レス) @page14 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - まーまるさん» まじですかちゃんと爆豪っすか…!?最初は自信なかったんで安心しました笑 ありがとうございます！ (2018年2月14日 15時) (レス) id: 9ab1ebf13e (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - あやさん» ありがとうございますー！そう言っていただける励みになるので本当に有難いです！ (2018年2月14日 15時) (レス) id: 9ab1ebf13e (このIDを非表示/違反報告)
まーまる(プロフ) - かっちゃんのキャラがすごく精密に再現されてる…！！とても面白いです！ (2018年2月14日 14時) (レス) id: dd3991fe3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霸留
| 作成日時：2018年2月10日 0時
