2話 瑞稀side ページ3
瑞稀side
この時の俺はたったの5歳だったけど鮮明に覚えてる。
_15年前
『お母さん今日はお船に乗るの?』
母「そうよ!瑞稀の誕生日パーティーをするのよ」
『そうなの?美味しいご飯あるかなぁ
でも、野菜は食べたくないな…』
母「今日は特別に食べなくていいわよ!」
『本当?やったぁ!! 』
今日は苦手なやさいも食べなくていいんだ嬉しい!!
??「瑞稀〜」
『あ!嶺亜君!!』
嶺「誕生日おめでとう!」
嶺亜は僕の3歳お兄ちゃんなんだけどもっと小さい時から一緒にいんだ!!
嶺「瑞稀!花火始まるって!!見に行こ!!」
『うん!』
『よく見えないなぁ。よいしょ、これに乗って見よう!』
その時、、、
「ドカーンッ」
『え?うわぁぁぁぁぁ』
手すりから滑り押してしまったのだ
母「キャー瑞稀が海に落ちた!!」
父「早くボートを出せ!」
母「あの子は泳げないのよ」
父「急ぐんだ!!!」
その頃海に落ちた瑞稀は
『うぅ。苦しい、息が…出来ない…
おと、おかあ、さん』
急にさっきより息ができるようになった
??「ねぇ、大丈夫??」
??「生きてる??」
『カハッッッ』
『ありがとう。ケホッ』
父「瑞稀を見つけたぞ!!」
「ごめん!もう行くね」
『待って!名前だけでも…』
言いきる前に助けてくれた女の子は海に潜ってしまった
父「瑞稀大丈夫か??」
『何とか…』
父「よかった。早く船に戻ろう」
『う、うん』
お父さんが助けて来てくれて船に戻ったあと、お父さんに
父「足が魚のようなのは見てないか?」
と聞かれた
でも、僕はこの時の何故か言っちゃいけない!って思ったんだ
『なぁに?それ』
って言ってお父さんに初めて嘘をついた
お父さんはその時人魚は人を海に引きずり込んで食べるんだってことを教えてくれた。
でも、僕はお父さんが言ったことは間違えてると思う。だって僕はあの女の子に海に引きずり込まれなかったから。
俺はこの時からきっと君に恋をしていたんだろう。名前も知らない女の子の人魚に…
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作者名:moon-_- | 作成日時:2020年6月11日 0時