07：誰かの幸せは誰かの不幸なのかもしれない。 ページ9
side麗日
「爆豪くん！おっはよう〜」
「…はよ」
登校途中に一人歩く爆豪くんを見つけ声をかける。こんなに清々しい朝なのに爆豪くんのまわりだけ台風でもきてるかのように暗い。
「ひとり？珍しいね」
「まぁな」
(いつもはこんだけしつこいと怒ってすぐ怒鳴りつけてくるくせに…。)
「Aちゃんに告白されたんやろ？なんで何も答えてあげへんかったん？」
私はまわりくどいのとか苦手やからずばっと単刀直入に聞いた。
「怖いから。」
「へっ？何が？？そりゃあAちゃん怒ると鬼みたいのなるけどそれだけで告白無しにするなんて」
「ちげぇよ…幸せすぎて怖いっつーかよ、俺じゃあいつを幸せにしてやれんのかとか俺なんかでいいのかとか…いろいろ考えちまう。」
「はぁぁぁ！！？そーんなことでAちゃんの気持ち無駄にしたん！！？？」
「あっ？そんなこと？お前にとったらどーでもいいかもしんねーけど俺には重要な事なんだよ！？」
「そんなん自分の事しか考えとらん！だいたいAちゃんがどんな気持ちで告白したと思っとるん？そういうことも覚悟したうえで、全部、爆豪くんこと全部分かったうえで好きやって言うたんやろ！？」
「っ…それは」
「爆豪くんこのままでいいん？」
「よくない…」
「多分Aちゃんも同じ気持ちやと思うよ。今度は爆豪くんから気持ち…伝えるべきなんじゃないかな？」
「…おう。」
「なんか爆豪くんが暴言はかんとすごい違和感！」
「うっせ！」
「そうそう！人気は出なさそうやけどその爆豪くんじゃないと！」
「人気出すわ！！…麗日、ありがとな。」
「なにそれ？轟くんのパクリ？笑」
「ちげーよ！！半分野郎と一緒にすんじゃねえ！」
「わー！爆豪くんがキレた〜！」
「まてコラァァァ」
私は笑っとる爆豪君が好きやよ。
誰にも知られずに終わっていくのは寂しいけれど誰かが幸せになるには誰かが諦めなきゃいけん。
さよなら、私の初恋。
「幸せにならんな許さんからな…」
小さく呟いた私の声は風にかき消された。
08：他人に言われなきゃ気が付けないこともある。→←06：近すぎて見えてないことほど大事なものだった。
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凛星(プロフ) - 狐田尾李真さん» ありがとうございます！そう言ってもらえると凄くうれしいです！これからも頑張ります！ (2017年8月3日 22時) (
レス) id: fc2c7b6864 (このIDを非表示/違反報告)
狐田尾李真(プロフ) - 読後感がすごくいいです！これからもがんばってください!応援してます! (2017年8月3日 22時) (レス) id: dde1a6a94a (このIDを非表示/違反報告)
凛星 - 撫子さん» 感想ありがとうございます。調べてみたら同じ題名の漫画があるようですね汗決してパクリではありません。更新頑張ります！ (2017年7月31日 20時) (レス) id: 2fdff11cb1 (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 知っている題名だなって思って読んで見たら凄く面白かったです！頑張ってください！ (2017年7月31日 13時) (レス) id: 60acc756ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛星 | 作成日時：2017年7月30日 1時
