A broken mind

episode 6 ページ7

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時が進んで、武蔵神社では。


三ツ谷、場地、パー、ドラケンと、そして彼らを呼び出したマイキーが顔を合わせていた。



所謂、“東京卍會創設メンバー”である彼らは、総長と副総長、隊長という立場である前に、気の置けない友達でもあった。




マイキー「今日みんなをここに呼んだのは、Aの事だ」




マイキーが話の初めを知らせるように本日の題を口にする。




“キンキュージタイハッセイ”なんて言われるものだから何かあったに違いないと、マイキーとドラケン以外は特服にまで身を包んで来ていたものだから、拍子抜けして仕方がない。




三ツ谷「え、A？」


場地「喧嘩じゃねーのかよ･･･」


パー「Aに何かあったのか！？」





困惑する三ツ谷と、落胆する場地、Aと個人的に仲の良いパーは焦ったようにマイキーの話を掘り下げようとする。





マイキー「今日、俺らのとこに転校生が来てさ。佐藤杏奈って言うんだけど、そいつがAに“ダチになろう”って話しかけたんだ」





そこまで聞いて、事情を知っているドラケンを除く3人は安堵したような息をつく。




三ツ谷「Aに友達できたのか？よかったじゃん」


場地「あいつ人見知りなとこあるもんなぁ」


パー「めでてぇじゃん」




まさかそれが緊急事態？と話の先を急ぐ3人をドラケンが「まぁ聞けよお前ら」と窘めた。




マイキー「俺らも最初はAにダチが出来ると思って嬉しかったんだけどさ、あいつ転校生に“話しかけて来ないで”っつって逃げちゃって。」




マイキー「普段なら、人見知りしてても んな事言わねぇのに、どうしたのかなぁって追いかけたらさ、泣いてたんだ」



ドラケン「震えもあったな」



そこまで聞くと、もう3人の顔に笑みは無かった。



同じ学校ではないとはいえ、三ツ谷、場地はマイキー繋がりでAとは5年前から親交がある。





パーも、小学校でAと親しかったからその間柄は幼なじみとも言える。





他人ではないその関係、またマイキーのお気に入りとして東京卍會内に認知されているAが泣いたというのだから、心配せずにはいられない。





もしも、“泣かされた”というのなら、黙っている訳にもいかなかった。




マイキー「Aがさ、俺らにお願いしてきたんだ。転校生を自分に近づけるな、って」



ドラケン「俺らは転校生が、Aの過去に何らか関わってると思ってる。」

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