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episode 4 ページ5





マイキー「なぁA、どーしたんだよ」




ドラケン「お前らしくねーぜ?佐藤せっかく話しかけてくれてたのに無視しちまって。
そんなんじゃいつまで経ってもエマ以外の女友達できねーぞ〜」







スタスタと前をゆくAの後ろをゆっくりと着いていきながらドラケンとマイキーは彼女を茶化す。






ピタリと前方で立ち止まったのを見て、2人も同じように止まる。






クルリと、2人の方へ振り返ったAの瞳には大粒の涙が溜まっていた。






ドラケンとマイキーがギョッと目を見開くのは無理もなく、アワアワとAへと近づいて、その身体が異様な程に震えているのを見て、今にも崩れ落ちそうなAを抱きしめられずにはいられなかった。







何も言わぬまま、何も言えぬまま、3人はしばらくそのままで居て、やがて最初に口を開いたのはAだった。







貴「まんじろう、けんちゃ・・・、私に、佐藤杏奈を、近づけないで・・・」







震える声で懇願してきたAに、2人は一瞬その内容に驚いたが、無理に聞き出すのも今のAには良くないと、努めて優しく尋ねる。






マイキー「なんで?」






少しでも落ち着かせるように、ドラケンがAの頭を撫でた。






貴「あの子、嫌なの・・・なんで嫌なのかは、言えないけど、私、あの子を見たらどうしようもなく、殺してしまいたくなる・・・!」







“殺してしまいたくなる”





予想だにしなかったその言葉に2人は思わず動きを止めた。





なんで?どうして?聞きたいことは山ほどある。納得だってしていない。





でもAがこんな反応を見せるのは、過去に触れられた時だけだ。






佐藤杏奈は、Aの過去に関わる人物、それだけが2人に分かった。






マイキー「そ、っか。分かった、なるべく近づけない。だからもう泣くな」



ドラケン「お前まで、年少送りにはさせねぇよ」







徐々に落ち着きを取り戻したAを家まで送り届け、マイキーは携帯に




【キンキュージタイハッセイ。ヨルハチジニムサシジンジャシュウゴウ】






とだけ打ち込んだ。





そしてそれはそのまま、“東京卍會創設メンバー”に括られた者達に一斉送信されたのだった。

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やまだ(プロフ) - 読んでいてとてもゾクゾクするお話で面白いです!これから先夢主ちゃんがどう動くのか楽しみですね!ところで夢主ちゃんのイラストで手に持ってたお花って黒百合ですか?…あれ?黒百合の花言葉って確か………続き楽しみにして待ってます!! (2021年10月7日 16時) (レス) @page19 id: 4fca3f24b6 (このIDを非表示/違反報告)
くらもち(プロフ) - とっても面白かったです!鳥肌がたちました!(良い意味で)これからも更新、頑張ってください! (2021年10月3日 20時) (レス) @page19 id: a44291b53e (このIDを非表示/違反報告)
茶子(プロフ) - 新しい系統のお話で頁を捲る手が止まらない程面白いと言って良いのかわかりませんが、面白かったです!謎が多いので、この先の展開が楽しみです!ドハマリしてしまう程の小説をありがとうございます!! (2021年9月24日 3時) (レス) @page16 id: 5180ecc88d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ - 高知県出身です!夢主が高知出身のは珍しいし嬉しい (2021年9月22日 17時) (レス) @page9 id: 43861cdfb1 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - いい意味で衝撃すぎる内容で久々にこの界隈の小説でゾクゾク感を覚えました。凄い物語が生まれた…😳❗️ (2021年9月22日 14時) (レス) @page10 id: de4f5e9033 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2021年9月21日 23時

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