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『人質は全滅。彼は唯一連れ帰ることが出来ました』
帳を出て、伊地知に合流した乙女はナメクジ呪霊に取り込んだ“岡崎 正”の遺体を解放した。
伊地知「そうでしたか・・・遺体は私が責任を持って」
『お願いします。それから、1級以上の術師をすぐに呼んでください。施設内に特級が一体生きてます。
それから、伏黒恵、釘崎野薔薇がまだ中に』
伊地知「なんですって!?分かりました、すぐに応援を呼びます」
「んやぁ、その必要はないっすよ」
乙女のやや切羽詰まった報告に伊地知が慌ててタブレットを操作する。
しかし、突如として掛けられたその声に行動はピタリと止まった。
伊地知「え・・・?」
一体どこから、と辺りをキョロキョロと見渡す伊地知。
乙女はパッと上空を見上げた。
『!なんでここに・・・』
“
電柱に
乙女の従兄弟にあたる者だ。
乙女と同じ淡い茶髪に緑の瞳。
長いポニーテールと鼻筋を横切る大きな古傷が特徴的だ。
乙彦「よ。元気そーじゃん」
『・・・なんで・・・京都に居たんじゃ・・・・・・』
乙彦「ちょーっと野暮用でな。なに、すぐ終わるからここでじっとしてな、お
伊地知と乙女の元に飛び降りた乙彦は乙女の頭を撫でようと手を伸ばすも、彼女は身を引いてそれを拒否する。
乙彦は少し目を見開いて、行き場を失った手を下げると小さく笑い、次の瞬間には大きく跳躍して少年院の方へと向かった。
伊地知「彼がなぜ・・・いえ、そんなことより田縁くんが向かってくれたならひとまず安心ですね」
伊地知は安堵したように胸を撫で下ろすが、乙女の顔色は冴えない。
『伊地知さん、私、戻ります』
伊地知「え?しかし、あ、ちょ!!」
乙女は乙彦の後を追うように踵を返した。
遺体を放置するわけにもいかず伊地知は狼狽える。
しかし、そうする間にも乙女の背中ははるか向こう。
再び少年院の敷地へと足を踏み入れていた。
田縁 乙彦ーOtohiko tayukariー
1級術師。
現在は呪術高専京都校にて講師をしている。
偶に乙女を「お
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舞(プロフ) - 自分の名前を設定したいです!駄目でしょうか?? (2021年12月28日 23時) (レス) @page1 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
お萩(プロフ) - 成る程!!承知しました!! (2021年3月3日 10時) (レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - お萩さん» どういう事だろうと思って調べてみると、なるほど、NARUTOのサスケくんですか!確かに乙女と意志が似たり寄ったりしてますね(笑)コメントありがとうございます!wikiで読んだ程度ですが、サスケ君ほど重くはならない予定です!(裏切る可能性大) (2021年3月3日 7時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
お萩(プロフ) - 心なしかサ○ケを思い出す…一 (2021年3月3日 1時) (レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花璋 | 作成日時:2021年2月26日 21時