完封マッチ ページ28
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貴「ちょっとぉ…これ私たち不利すぎない？？」
乱射される弾がフロアのあちこちにあたって砂塵が起こる。
障子の目や耳も、砂埃と発砲音で上手く効かない。
葉隠も見えないからと言ってこの銃弾の嵐を迂闊には動けない。
そして千羽も。
屋内戦。しかも床から天井まで伸びた無数の柱。
狭くて障害物たっぷりのここじゃ得意のスピードアクロバットもできない。
3対1と浮かれていた。
たった一人のたった一つの個性に、3人の3つの個性が完封されている。
貴「(なにがトントン…?)」
そんな時、ふと銃声が止んだ。
障子が少し身を乗り出し確認する。すぐさま銃声が響いた。
貴「なに、フェイント!?」
障子「いや、違う。一瞬しか見えなかったが弾を入れ直してた」
葉隠「無限じゃないってことだね！」
やっと、一縷の望みが見えた。
貴「2人とも、聞いて。私が囮になって先生の弾を切らす。そしたらどっちかがゲートまで走って」
それだけ言い残し、返事も聞かず千羽は飛び出した。
羽を広げ東奔西走飛び回る。
柱に反応できるギリギリのスピード。
弾が追ってくるが、当たらない。
貴「(当てる気がない…?接近させないための牽制か！)」
証拠に少しでも近づこうとすればすぐさま際どい弾が飛んでくる。
腰に提げてる手錠を上手く警戒してくれたようだ。
でも警戒してるだけに。
わずか数ミリのチェーンを的確に狙われた。
金属音を立てて落ちた手錠に肝を冷やす。
貴「(正確性鬼かよ！！)」
とはいえ、目的は捕獲じゃない。
チラリと横目で2人が隠れているはずの物陰を見た。
貴「(居ない…ゲートへ走った？)」
ならばもっと、注意を引きつけよう。
撃たれる覚悟でスナイプに突っ込んだ。
これまでの当たり障りない煽り飛行から一転、特攻してきた千羽にスナイプは再度威嚇射撃の為に腕を持ち上げる。
その腕を固く掴んだのはさっきまで姿が見えなかった障子だった。
カシャンー。
次いで手首にかかった手錠にスナイプはわけも分からず動きを止める。
貴「なんっ、え！？」
動きを止められなかったのはこっちだった。
興奮したイノシシのように千羽は自制も効かず3人の元へ突撃した。
離れたところで根津パネルが“よくぞ！”と示した。
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花璋(プロフ) - イカさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！台本書きにならないよう注意して頑張ってます！素人文ですが何卒甘い目でご覧下さいませ😌 (2023年1月29日 19時) (
レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
イカ - 書き方（？）が読みやすくて好きです！更新頑張ってください！ (2023年1月18日 22時) (レス) id: 28b6081af3 (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - お気に入り登録100名様ありがとうございます。現在感謝イラスト作成中です。 (2023年1月9日 1時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 凌さん» 閲覧いただきありがとうございます！これからも精進して参りますので応援よろしくお願いします！ (2023年1月8日 20時) (レス) @page17 id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
凌(プロフ) - めっちゃ好きです……… (2023年1月8日 18時) (レス) @page17 id: cfa1ac500b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花璋 | 作成日時：2023年1月1日 0時
