それゆけ非常口！ ページ2
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いま、この瞬間。
一年A組は果てしない悪意と対峙した。
クラスメイトは散り散り。頼れる先生は重傷を負い、外との連絡も阻害され、一切の助けも望めない。
目の前には攻略不明の黒いモヤ。
この絶望的な状況で、正常な判断を下せる人間は極めて少数だった。
貴「ぶっ飛べっやぁｯ！！！煙なら散れやぁッ！！！クソがァ！！」
華奢な身体に似合わない大きな翼を羽ばたかせ、暴言と暴風を起こすこの少女もまた、冷静さを欠いた一人。
鬼のように目を吊り上げてキレながら、後ろで蹲る先生とクラスメイトに敵を近づけさせまいと起こした突風は、モヤを揺らめかせる程度で吹き飛ばすことは無い。
黒霧「鳥の個性とは珍しい･･･。しかし、彼のトップヒーローのように切り離し操作できないのであれば恐れる必要はありませんね。」
モヤ･･･黒霧が目を細めて嘲るようにAを見る。
貴「毛利元就の教えを知らないの〜っ？一本の矢より三本の矢･･･一枚の羽より千枚の羽のが強いってのッ！！」
やや溜めて。次いで大きく広げられた翼から風の刃が放たれた。
さしずめカマイタチのような風刃が僅かに黒霧の本体を掠め、初めて唸りを上げさせる。
砂藤「･･･そうだ。一人より三人、、、多い方が強ぇんだ！！」
瀬呂「三対一でやってやろーじゃないの！」
意気込んだ二人が対峙しようと立ち上がった。そこへすかさず止める声ひとつ。
13号「ｯいけない･･･あのモヤに触れては、っ！に、逃げなさいっ！」
重傷の13号が僅かに身体を起こし切実に叫んだ。
麗日「逃げるったって･･･どこに、、、？」
芦戸「先生を置いていけないのに逃げる場所なんてないよっ！！」
涙ながらに叫ぶ2人の前に複製腕が広げられた。
障子「逃げれないなら、戦うか、助けを呼ぶかだ」
瀬呂「なるほどRPG方式ね！！そういう事なら非常口、お前だっ！！」
飯田「ぼ、俺！？」
砂藤「ﾃﾃﾝ！飯田は助けを呼んだ！」
貴「ﾃﾃﾝ！千羽Aスキル発動！！追い風が吹いている！」
羽ばたく翼を止めぬまま、Aが飯田を見た。
貴「行って、非常口！！背中は押すから！風が！」
瀬呂「行け非常口！」
砂藤「煙は俺らで足止めする！！頼んだ非常口！」
このまま粘っていても、いずれは全滅。
ならそうなる前に助けを呼びたい。
外に出れば･･･外にさえ出ることが出来ればプロヒーローが助けに来てくれる。
ここは、雄英はそういう場所なんだ。
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花璋(プロフ) - イカさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！台本書きにならないよう注意して頑張ってます！素人文ですが何卒甘い目でご覧下さいませ😌 (2023年1月29日 19時) (
レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
イカ - 書き方（？）が読みやすくて好きです！更新頑張ってください！ (2023年1月18日 22時) (レス) id: 28b6081af3 (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - お気に入り登録100名様ありがとうございます。現在感謝イラスト作成中です。 (2023年1月9日 1時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 凌さん» 閲覧いただきありがとうございます！これからも精進して参りますので応援よろしくお願いします！ (2023年1月8日 20時) (レス) @page17 id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
凌(プロフ) - めっちゃ好きです……… (2023年1月8日 18時) (レス) @page17 id: cfa1ac500b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花璋 | 作成日時：2023年1月1日 0時
