第5話 ページ6
【大悟視点】
聖城「監督！今回の練習試合、どうして俺を出さなかったんですか！？」
試合が終わり、選手が帰り始めた頃、私はドラゴンリンクのフォワードの1人、聖城将護から厳しく問いただされた。私は今回、聖城をベンチに入れたのだが、どうやらそれが気に入らなかったようだ。
大悟「…最近、お前のプレーの質が落ちてきているように、私の目には映ったからだ。一昨日の練習、どうしたんだ。お前はもっとキレのあるスライディングができていただろう」
私はそう答えた。
「どうしてですか！！俺のプレーにご不満でもあるんですか！！」
怒りくるう聖城に、私は返す言葉もなくうなだれていた。
もちろん、質が落ちたというのは嘘だ。むしろ、私的には、聖城はますます成長しているようにすら思える。今回の練習試合で、彼をスタメンに出したかったのは確かだ。
だが、今回はそうするわけにはいかなかった。
…例の、脅迫状の件があったからだ。
確かに、私が聖城をスタメンに入れたのはそう前ではない。しかし、今回の脅迫状には聖城と思われる者に関する言及があった。
【この前新しくフォワードを入れたそうだが、あんな拙いプレーは見るに堪えない。愚者が我らの親愛なる大道寺嬢の立場を奪わないように注意申し上げる。】
新しく入れたフォワード。
聖城のことに相違ないだろう。
…わかってくれ、聖城。
もし聖城をスタメンに入れたことで何かあったらと思うと、寒気がする。サッカーの天使からの脅迫状など馬鹿な、と一笑に付する人もいるかもしれないが、私は無視できなかった。
この前起こった、あの「事件」のために_____
聖城「もし、次の試合でも俺がスタメンに入れないなんてことがあったら、俺、チームの離脱も検討します。それでは」
大悟「ッ！聖城！！」
バタンッ！
聖城はそれだけ冷たく言い放つと、荒々しくドアを閉めて出て行った。
私は、胃のあたりに冷たいものが降りるような気持ちになった。思わず、そばにあったベンチに崩れるように座った。
一体誰なのだ。
この、サッカーの天使なる者は。
私はうめき声をあげながら、頭の中に忌まわしい記憶が蘇るのを止められなかった。
つい、1週間前のこと______
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三条瑠奈(プロフ) - 天野桜子さん» コメントありがとうございます！！！！何回も更新が止まって申し訳ありませんでした。最後まで読んで頂いてとても嬉しいです！！！ (2017年1月5日 11時) (
レス) id: 01ddb41fe4 (このIDを非表示/違反報告)
天野桜子(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後までとても面白かったですo(｀ω´ )o (2017年1月5日 1時) (レス) id: dda5c4068d (このIDを非表示/違反報告)
麻生みか(プロフ) - 三条瑠奈さん» あはは、 そうだね(笑) (2017年1月4日 22時) (レス) id: fe47231695 (このIDを非表示/違反報告)
三条瑠奈(プロフ) - 麻生みかさん» ありがとう！いつかはみんな大人になるさ！（円堂さんだってなったし） (2017年1月4日 21時) (レス) id: 01ddb41fe4 (このIDを非表示/違反報告)
麻生みか(プロフ) - あぁ〜 大人になんかなりたくないよー！！ でも しょうがないか (笑) (2017年1月4日 21時) (レス) id: fe47231695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三条瑠奈 | 作成日時：2016年8月15日 9時
