第10話 ページ11
その後、俺はドラゴンリンクのメンバーに話しかけ、Aが居そうな場所を手当たり次第探してみた。しかし、そのどこにも、Aの姿はなかった。
ドラゴンリンクや雷門中のメンバーたちも、事態の異常さに気づいたのか、Aの捜索を手伝ってくれた。
合川「Aセンパーイ！どこ行っちゃったんですかーー！！」
護巻「Aー！！いたら返事しろーー！！」
天馬「大道寺さーん！！！」
八方手を尽くして探しているうちに、俺たちはスタジアムの中を調べ尽くしてしまっていた。
神童「なぜだ…どうしてスタジアムのどこにもいないんだ！？携帯電話も持って行ってなかったし…」
霧野「荷物が更衣室に置いてあったってことは、スタジアムの外には出てないってことだよな」
霧野が確認するように尋ねる。俺はうなづいた。
女子更衣室に、Aのものと思われる鞄が見つかったのだ。中身はそのままだった。
空野「神童センパイ…女子トイレの中にもいませんでしたよ」
神童「本当か…それに、ドラゴンリンクのキャプテンもさっきから見当たらないしな」
俺は思い出したようにつぶやいた。
御戸「A…大和…なんということだ…」
Aのドラゴンリンクの親友であるらしい、御戸という男が、頭を抱えた。
しかし…なぜだろう？俺は御戸のその行動のどこかに違和感を覚えた。
何かが引っかかる…
霧野「神童…髪が乱れてるぞ。少し直したらどうだ」
神童「あっ…」
確かに、俺の前髪があらぬ方向に乱れ飛んでいた。
俺は乱れた髪を直そうと、更衣室の奥に立てられていた鏡の紺色のカバーを取ろうとした。
しかし、俺は誤って鏡ごと動かしてしまった。
しかし、その時。
鏡の後ろに、妙な暗闇があることに気がついた。
神童「！？」
俺は急いで、鏡をどかした。鏡は軽く、すぐに離れた。
俺たちは、言葉を失った。鏡の後ろに、大きな穴がぽっかりと口を開けていたのだ。もっとも、これは穴というより…
神童「何かの…入り口…？」
それほどまでに、穴は綺麗に整えられていた。
護巻「もしかしたら、Aと大和はこの中に？よし、入ってみようぜ！」
御戸「待て！」
しかし、御巻の行動を、御戸が遮った。
護巻「御戸、何すんだよ！？」
護巻が声を荒げた。しかし、御戸は酷く冷たい声になり、こう呟いた。
御戸「…好奇心は、身を滅ぼす」
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三条瑠奈(プロフ) - 天野桜子さん» コメントありがとうございます！！！！何回も更新が止まって申し訳ありませんでした。最後まで読んで頂いてとても嬉しいです！！！ (2017年1月5日 11時) (
レス) id: 01ddb41fe4 (このIDを非表示/違反報告)
天野桜子(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後までとても面白かったですo(｀ω´ )o (2017年1月5日 1時) (レス) id: dda5c4068d (このIDを非表示/違反報告)
麻生みか(プロフ) - 三条瑠奈さん» あはは、 そうだね(笑) (2017年1月4日 22時) (レス) id: fe47231695 (このIDを非表示/違反報告)
三条瑠奈(プロフ) - 麻生みかさん» ありがとう！いつかはみんな大人になるさ！（円堂さんだってなったし） (2017年1月4日 21時) (レス) id: 01ddb41fe4 (このIDを非表示/違反報告)
麻生みか(プロフ) - あぁ〜 大人になんかなりたくないよー！！ でも しょうがないか (笑) (2017年1月4日 21時) (レス) id: fe47231695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三条瑠奈 | 作成日時：2016年8月15日 9時
