3話 ページ5
Aside
西の町ってここであってるよね?
この町では最近変な宗教が流行っているらしい。
でも、信者の中には急に姿を消す者がいるという話だ。
どう考えても怪しい。
そこに潜入して情報を集めるのが私の任務だ。
「万世極楽教か…すごい名前」
女「万世極楽教に興味があるのですか?」
私の独り言が聞こえたのか、一人の女性が声をかけてきた。
もしかしたら信者なのかもしれない。
そうだったら、話を合わせておいたほうがいいよね。
「はい。少し興味があって」
私がそう言うと女性はその宗教の良さを話し始めた。
女「これから集会があるので、
よかったらいらっしゃいませんか?」
「さっき仰っていた教祖様も居られるのですか?」
「はい!」
これはチャンスだ。
信者の中に鬼がいるとは考えにくいし
一番怪しいのはその教祖。
行くしかない。
「…分かりました。連れて行っいただけますか?」
私がそう言うと「はい!」と嬉しそうに返事をする女性。
集会の場所に着くまで教祖の話を聞き出していたがあまり変な感じはしなかった。
___________
集会が行われる場所に着くとしばらくして奥の襖が開いて一人の男が入ってきた。
ひと目みて分かった。
こいつ鬼だ。
今は刀も持っていないし斬り掛かることは出来ない。
持っていたといてもこの部屋には沢山の人がいるから危険だ。
私が鬼をじっと見ていると
その視線に気付いたようで私の方に歩いてくる。
童「見ない顔だね。」
女「私が町で声をかけました!興味があるようでしたので!」
童「そうなんだね。歓迎するよ」
笑顔で話しかけてくる鬼に少し戸惑う。
私は「…はい」とだけ返事をして顔を伏せた。
しかし、顎を優しく持たれ上を向かされる。
童「あとで俺の所へおいで」
それだけ言うと元の場所に戻ってしまった。
私はしばらく身体が動かなかった。
鬼のあの笑顔の裏には何かがあるような気がしてすごく怖かったから。
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夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 幸せを掴めた2人と愛を貰えなかった童磨、、好きになってしまったがために夢主ちゃんを鬼にしてまで愛されたかった童磨を救う術は無かったのかなとか考える。まあ童磨が推しだから尚更なんですけどね笑笑 最後は2人とも幸せで良かったあああ (2020年1月8日 14時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まゆさん» そんなに感動してくださるなんて感激です!こちらこそありがとうございます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 本当にどうしてくれるんですか…ハンカチじゃ足らずにバスタオル使ったら絞れるほど濡れたんですけど!!!素晴らしかったですありがとうございます!!!! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 純菜さん» 本当ですか?!すごく嬉しいです! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
純菜(プロフ) - え、待って、小説で泣いたの初めてなんですけど… (2019年11月4日 15時) (レス) id: 16d4e6c0bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美月 | 作成日時:2019年10月12日 0時