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34話 ページ37

Aside




実「落ち着いたか?」




「うん…ごめんなさい、心配かけて」




実「気にすんな」




そう言って不死川さんは私の頭を撫でた。




実「今日はAに良い知らせがある。」




「良い知らせ?」





実「鬼になった人間を人に戻す薬があるらしい。



今日、お館様から伺った」




人に戻す薬って、珠世さんが研究していた…?





実「三日後、その薬を使ってAを人間に戻すみてェだ。」





嘘でしょ…三日後って




童磨との約束の日だ。





「…」




実「…どうした?嬉しくねェのか」





すごく複雑だ。





人間に戻れるなら戻りたいよ





でも、童磨との約束を守らなければ不死川さんが殺されるかもしれない。




そう思うと素直に喜べない。





「…」





実「お前、俺に何か隠してんだろ」




「い、いえ。」




実「分かってんだよ。
お前が何か俺に隠してることくらい

…そんなに俺が頼りねェか?」




頼りないなんてありえない。




不死川さんがいるだけでどれだけ安心するか




実「何か抱えてんなら言え。

俺が全部受け止めてやるから、な?」




不死川さんは私を優しく抱きしめて背中を撫でてくれた。




「…優しすぎますっ


ずっと心配かけないようにしてたのに…


そんなこと言われたら」




私は不死川さんの背中に手をまわし、抱きついた。




もう私一人じゃ抱えられないよ…




「っ、童磨が…私のことを鬼にしたやつが三日後私をむかえにくるんです。

一緒に行かないと不死川さんが殺されちゃうかもしれないッ」




ああ、言ってしまった。




言わないって決めていたのに




一人でどうにかしようと決めていたのに




不死川さんにあんなこと言われたら頼らずにはいられないよ。




私は抱きつく力を強めた。




離れたくないよ…





実「そんなこと一人で抱えてたのかよ。

辛かったよな…辛い時に一緒にいれねェですまなかったな」



「…ッ、不死川さん。


離れたくない、離れたくないッ…」




実「心配すんな。俺がお前を離さねェ。


誰が相手だろうと俺がお前を守ってやる」




不死川さんが言ったその言葉が私をすごく安心させてくれた。




ありがとうございます、不死川さん。




私はもう貴方がいないと生きていけない

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夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 幸せを掴めた2人と愛を貰えなかった童磨、、好きになってしまったがために夢主ちゃんを鬼にしてまで愛されたかった童磨を救う術は無かったのかなとか考える。まあ童磨が推しだから尚更なんですけどね笑笑 最後は2人とも幸せで良かったあああ (2020年1月8日 14時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まゆさん» そんなに感動してくださるなんて感激です!こちらこそありがとうございます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 本当にどうしてくれるんですか…ハンカチじゃ足らずにバスタオル使ったら絞れるほど濡れたんですけど!!!素晴らしかったですありがとうございます!!!! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 純菜さん» 本当ですか?!すごく嬉しいです! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
純菜(プロフ) - え、待って、小説で泣いたの初めてなんですけど… (2019年11月4日 15時) (レス) id: 16d4e6c0bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美月 | 作成日時:2019年10月12日 0時

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