6話 ページ8
Aside
「…。」
目を開けると、ニコニコ笑っているあの大嫌いな鬼の顔。
寝起きは最悪だ。
童「起きたんだね。
すぐに目を覚まさなかったから心配だったんだ」
「…私は、鬼になったの?」
聞かなくてもわかる。
身体の痛みが全くないし、見る限り傷もない。
でも、認めたくなくて
馬鹿みたいに聞いてしまった
童「そうだよ。これで君も俺と一緒だね」
嬉しそうに笑う鬼。
だが、私の目からは涙が溢れている。
鬼になってしまったことよりも
それよりもっと辛いことがあった。
実弥にもう会えないという事実だ。
実弥は柱の中でも一番鬼に敵意剥き出しだったし
例え私がこの姿のまま会いに行ったとしてもどうなるかなんて目に見えてる。
実弥に拒絶されることは何よりも辛い。
私はもう鬼として生きていくしか道がない
こんなことならもっと実弥に「愛してる」って言っておきたかった。
「愛してる」ってもっともっと言ってほしかった。
でも…もう無理なんだよね
こんな姿じゃ愛してもらえない。
部屋の中にあった大きな鏡を見てそう思った。
瞳孔は縦に長く、口の中を見ると鋭い牙
何でもきり裂けそうな長い爪も…
どう見たって鬼そのものだ。
童「君には俺のそばにずっといてもらう。
人間のときに愛していた男なんか忘れて
________俺を愛して」
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夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 幸せを掴めた2人と愛を貰えなかった童磨、、好きになってしまったがために夢主ちゃんを鬼にしてまで愛されたかった童磨を救う術は無かったのかなとか考える。まあ童磨が推しだから尚更なんですけどね笑笑 最後は2人とも幸せで良かったあああ (2020年1月8日 14時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まゆさん» そんなに感動してくださるなんて感激です!こちらこそありがとうございます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 本当にどうしてくれるんですか…ハンカチじゃ足らずにバスタオル使ったら絞れるほど濡れたんですけど!!!素晴らしかったですありがとうございます!!!! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 純菜さん» 本当ですか?!すごく嬉しいです! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
純菜(プロフ) - え、待って、小説で泣いたの初めてなんですけど… (2019年11月4日 15時) (レス) id: 16d4e6c0bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美月 | 作成日時:2019年10月12日 0時