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41話 ページ44

Aside




「ん…。ここは」




私が目を覚ましたのは綺麗な花畑だった。





あ、そうか。死んだんだ…




私はそう思った。




ふらふらと歩いていると、私は川にたどり着いた。





「綺麗…」




その川は透き通り、今までに見たことがないような美しさだった。




母「A。」




声が聞こえ、向かいを見るとそこには亡くなったはずの母の姿があった。




「お母様!会いたかった…」




私は急いで川を渡ろうと立ち上がった。



しかし、



母「私は会いたくありませんでした」




母の一言で身体が動かせなくなった。




「どうしてですか…?

私はお母様が亡くなってからずっと会いたくて」




母「あなたの気持ちなどいいのです。

すぐに引き返しなさい。今ならまだ間に合います」




「私は、お母様と一緒にいたいんです!」




やっと会えたのに




ずっと会いたかったのに




そんな言い方ないでしょ…





母「Aにはまだ死んで欲しくないのです。

お祖母様たちもそう言ってるの」





「…。」




母「後ろを向いて」




私は母に言われた通り後ろを振り返った。





そこにはさっきまではなかった長い長い道ができている。




母「その道を真っ直ぐ歩いていきなさい。

振り返ってはだめ。出来るわね?」




「でも、」





母「Aのことを待っている人がいるわ。

まだ今なら間に合うの。早く行きなさい。

不死川さんに宜しくね。」




私はハッとした。




今引き返せばまた不死川さんに会えるかもしれないんだ。




その時、私の心は決まった。




「分かりました。

お母様の顔が一目見れてよかったです。

お元気で…」




私は母に背を向けて走った。




母の一言で目が覚めた。




私は不死川さんにもう一度会いたい一心で走り続けた。




「…!」




道が途切れている場所につくと



あたりが急に明るくなった。

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夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 幸せを掴めた2人と愛を貰えなかった童磨、、好きになってしまったがために夢主ちゃんを鬼にしてまで愛されたかった童磨を救う術は無かったのかなとか考える。まあ童磨が推しだから尚更なんですけどね笑笑 最後は2人とも幸せで良かったあああ (2020年1月8日 14時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まゆさん» そんなに感動してくださるなんて感激です!こちらこそありがとうございます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 本当にどうしてくれるんですか…ハンカチじゃ足らずにバスタオル使ったら絞れるほど濡れたんですけど!!!素晴らしかったですありがとうございます!!!! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 純菜さん» 本当ですか?!すごく嬉しいです! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
純菜(プロフ) - え、待って、小説で泣いたの初めてなんですけど… (2019年11月4日 15時) (レス) id: 16d4e6c0bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美月 | 作成日時:2019年10月12日 0時

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