38話 ページ41
Aside
小さい頃に祖母から聞いたことがある。
｢肆(死)ノ型｣という朧家の独自の技があると
しかし、その技は容易に出すことはできない
何故ならその技を出すと
鬼を絶命させられる代わりに自分も死んでしまうからだ。
この技は誰かを守る時にしか使ってはいけない
祖母からはそう言われていた。
私の母も父を守るためにそれで死んだと聞いた
『一人で死ぬくらいなら誰かを守って死になさい』
母には毎日のようにそう言われていた。
お母様、お祖母様、今なら使っても構いませんよね。
私は必ず不死川さんを守る。
それは私にしかできないんだから
私は童磨に抱きつき、足止めをする。
｢童磨、もうやめて。私一緒に行くから
…でも、行くのは地獄。
童磨は優しいから私と一緒に死んでくれるよね？｣
童磨は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐ嬉しそうに微笑んだ。
童｢いいよ。Aと一緒なら何処へでも行く｣
｢ありがとう、童磨｣
実｢…ッ何言ってんだァ！
お前が死ぬことはねェだろうがァァ！
勝手に決めんじゃねェ！｣
私だってできることなら生きたいよ。でも…
不死川さんにはもっとずっと生きてもらいたいから
｢ごめんなさい。
勝手なのは分かっています。でも…
これ以上不死川さんに傷ついて欲しくないんです。
絶対死んで欲しくないんです。｣
実｢俺はまだ動ける！だから早まんじゃねェ！｣
そう言って不死川さんは立ち上がった。
分かってますよ。
骨が折れてるのも、内蔵がやられてるのも。
今の童磨は正常じゃない
不死川さんに何するかわからないんです。
このまま私が止めなければ必ず不死川さんを殺すと思う。
私は不死川さんが死んでまで守るような存在じゃないから
だから代わりに私が死にます。
｢無理しないで。それ以上動いたら怪我が悪化します
不死川さんはもっとこれからも生きないといけない人なんです。｣
実｢それはお前も一緒だァ！
…頼むから、死ぬとか言うなッ｣
そのとき私は不死川さんが泣いているのを初めて目にした。
でも、私の覚悟は既に決まっていた。
｢ごめんなさい。｣
私はそう言うと腰にさしていた刀を抜いた。
実｢やめろォ！！｣
私、不死川さんに出会えて本当に幸せでした。
さようなら。
____雪の呼吸 死ノ型 『雪崩』
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夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 幸せを掴めた2人と愛を貰えなかった童磨、、好きになってしまったがために夢主ちゃんを鬼にしてまで愛されたかった童磨を救う術は無かったのかなとか考える。まあ童磨が推しだから尚更なんですけどね笑笑 最後は2人とも幸せで良かったあああ (2020年1月8日 14時) (
レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まゆさん» そんなに感動してくださるなんて感激です！こちらこそありがとうございます！ (2019年11月5日 0時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 本当にどうしてくれるんですか…ハンカチじゃ足らずにバスタオル使ったら絞れるほど濡れたんですけど！！！素晴らしかったですありがとうございます！！！！ (2019年11月4日 23時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 純菜さん» 本当ですか?!すごく嬉しいです！ (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
純菜(プロフ) - え、待って、小説で泣いたの初めてなんですけど… (2019年11月4日 15時) (レス) id: 16d4e6c0bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2019年10月12日 0時
