26話 ページ28
実弥side
「やめて…。禰豆子ちゃんは人の役に立てます!
鬼を殺さないと不死川さんの気が済まないのなら
代わりに私を殺してください!」
Aは俺に向かってそう叫んだ。
勢い余って斬ってしまったAの脇腹からはドクドクと血が流れている。
いつもなら直ぐに治るはずのAの傷が今日は違った。
いつまで経っても血が流れ出している。
嘘だろ…
実「お、おい…さっさと傷ふさげ!」
「む、無理…ふさがらない」
何で、何で傷が治らねェんだ…
し「不死川さん退いてください!Aちゃん!
しっかりして下さい!」
Aは胡蝶の呼びかけにも反応を示さず、
遂には床に倒れ込んだ。
し「お館様。Aちゃんを蝶屋敷に運ばせて頂きます」
産「ああ。頼んだよ」
し「はい。…不死川さん、今回はやり過ぎです」
俺はその場に立ち尽くし、Aが運ばれていくのを見ていることしかできなかった。
実「何であんなに弱ってんだよ」
訳分かんねェ。
昨日までは普通だったじゃねェか
いや、あいつの事だずっと辛いのを黙っていたんだろう
産「実弥。」
実「はい。」
産「今回はやり過ぎだ。
炭治郎と禰豆子、それにAのこともね」
実「申し訳ありません」
産「Aは一人で色々抱えこんでいるみたいだから
実弥が支えてあげるんだよ」
もっと俺を頼ってほしい。
そんなことを心の中では思っていてもAを前にすると言えないでいた。
産「実弥が素直になってあげなさい。
そうすればAもきっと素直になってくれるよ」
実「はい。」
俺は産屋敷邸を出ると、蝶屋敷に向かおうとしたが
足が動かない。
今会っても気を使わせてしまうような気がする
今は顔を合わせないほうがいい。
そう思い、俺は元来た道を引き返した。
830人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 幸せを掴めた2人と愛を貰えなかった童磨、、好きになってしまったがために夢主ちゃんを鬼にしてまで愛されたかった童磨を救う術は無かったのかなとか考える。まあ童磨が推しだから尚更なんですけどね笑笑 最後は2人とも幸せで良かったあああ (2020年1月8日 14時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まゆさん» そんなに感動してくださるなんて感激です!こちらこそありがとうございます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 本当にどうしてくれるんですか…ハンカチじゃ足らずにバスタオル使ったら絞れるほど濡れたんですけど!!!素晴らしかったですありがとうございます!!!! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 純菜さん» 本当ですか?!すごく嬉しいです! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
純菜(プロフ) - え、待って、小説で泣いたの初めてなんですけど… (2019年11月4日 15時) (レス) id: 16d4e6c0bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美月 | 作成日時:2019年10月12日 0時