人魚の常連さん Ⅱ 【ツイステ】 (ページ1)

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43.お見合いって本当ですか？ページ1

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｢えっと…詳しく説明して頂いてもいいですか？｣

ｸﾛｳﾘｰ｢そうですね。先走りすぎました｣

学園長はそう言って事の経緯を説明し始めた

それによると

マジフト大会の日の夜に開かれた会食で

学園に多大なる支援をしてくださっている企業の方が私に会いたいと仰ってくれていたらしい

ｸﾛｳﾘｰ｢是非とも一度会っていただけませんか？｣

｢一応伺いますけど、私に拒否権は…｣

ｸﾛｳﾘｰ｢ありません｣

即答された…

まあ、学園長はいつも強引だし私に拒否権がないことは何となくわかっていた

｢わかりました。一度お会いします｣

私がそう言うと学園長は私の手を握った

ｸﾛｳﾘｰ｢ありがとうございます！

…これが上手く行けば、学園の支援金も増えるかもしれませんね｣

｢聞こえてますよ｣

私が言うと学園長は咳払いをした

学園長の魂胆はバレバレだ

きっと私を利用して学園の支援金を増やし

施設を充実させる気なんだろう

この前、体育館を大きくしたいって言ってましたもんね

ｸﾛｳﾘｰ｢三日後にその方の会社に伺うことになっていますので、準備をお願いしますね｣

｢わかりました｣

三日後って…

既に私が行く前提で話を進めていたんだな

全部バレてますよ、学園長。

｢一応、相手の方のこと教えて頂いてもいいですか？｣

ｸﾛｳﾘｰ｢はい。名前はジョン・シャーマルクさん___｣

年齢は私より五つ上の27歳

最近、父の跡を継いで社長に就任したらしい

｢ぜんぜん知らない方ですね…。
この方はどうして私のことを知っていたんですか？｣

私が尋ねると、学園長は首を傾げた

ｸﾛｳﾘｰ｢マジフト大会でリアーナ先生の姿を見たと言っていたんですが…｣

｢学園長？｣

ｸﾛｳﾘｰ｢しかし、その日会ったのは二度目だと仰っていたんです。｣

二度目？

そんなはずない。

だって、その人の名前も顔も知らないんだから

会ったのが二度目ならわかるはずだ

でも、私がただ忘れているだけかもしれない

ジョン・シャーマルクさんか…

私はその男性が気になって仕方なかった