28.最初で最後のお願い ページ32
side フロイド
ﾌﾛｲﾄﾞ｢ほら、泣かないでよぉ。
オレ、笑顔のAちゃんが好きなんだけどー｣
オレは泣いているAちゃんの隣に腰掛け
指で頬につたう涙を拭ってあげた
すると、Aちゃんはオレの方を向いて微笑んだ
｢ありがとう｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢いーえ｣
少し時間が経ってAちゃんの涙が止まったころ
アズールとジェイドが料理を運んできた
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢おや。リアーナ先生、少し目が赤いですが大丈夫ですか？｣
｢大丈夫だよ！ちょっと目にゴミが入っただけ｣
そう言ってAちゃんはいつもと変わらない笑顔を見せた
ジェイドとアズールがテーブルに料理を置くと
何故かAちゃんはあたふたし始める
｢あ、あの！私、頼んでないよ？
しかもこんな高級そうな料理…｣
ｱｽﾞｰﾙ｢お気になさらず。
代金は全てフロイドのバイト代から引きますので｣
｢え?!｣
Aちゃんは｢大丈夫なの？｣とオレに尋ねた
もちろんいいに決まってる
出禁中に頑張ってバイトに入っていたのは今日のためなんだから
ﾌﾛｲﾄﾞ｢いいよ〜。いっぱい食べてね｣
｢で、でも…さすがに。
あ、じゃあ何かお礼させて？｣
そんなことを言い出したAちゃん
｢そんなのいらない｣とオレが言っても全然食い下がってくれない
ﾌﾛｲﾄﾞ｢…じゃあさ、一つだけお願い聞いてくれる？｣
｢うん、私にできることなら！｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢…来月のマジフト大会、オクタヴィネル寮が一回でも勝ったらデートしてほしい｣
オレがそう言うと、ジェイドとアズールに手を引かれて裏へ連れていかれた
ｱｽﾞｰﾙ｢ちょっと何言ってるんですか！そこは普通にデーしてくださいと言えばいいでしょう！｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢そうですよ、フロイド。去年なんて私たちぶっちぎりの最下位だったじゃないですか｣
そんなことはわかってる
でも、ただデートに誘うだけなんて面白くない
ﾌﾛｲﾄﾞ｢これでいーの。こっちの方がマジフト大会頑張れるしぃ｣
オレ、振られたことは気にしてないって言ったけど
Aちゃんのことは諦める気ねぇし
マジフト大会でかっこいいとこ見せたらオレのこと好きになってくれるかもしれない
そんな甘い期待を抱きながら
オレはAちゃんに最初で最後のお願いをした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 839人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美月(プロフ) - ななこさん» それはどうでしょうか！wこれからのお楽しみです！ (2020年6月25日 23時) (
レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - じゅ、重要人物…ですと?!…まさか黒ずくめの組織っ…?! (2020年6月25日 18時) (レス) id: 87c8770c51 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - うみねこさん» ありがとうございます！嬉しいです！絶対フロイドは机にフォーク刺せるくらい怪力だと勝手に思ってますw (2020年6月24日 23時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - 凄く読みやすいし、ストーリーも面白いです！机にフォークwwwフロイド君怪力ですねwww (2020年6月24日 19時) (レス) id: 7c7d156ca0 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 莉弥さん» 読んでくださりありがとうございます！頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年6月22日 14時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美月 | 作成日時：2020年6月13日 1時
