11.一件落着？ ページ13
放課後
｢お大事に｣
私は飛行術の授業で怪我をした一年生の治療を終え
そろそろジェイドくんを探しに行こうと考えている
でも、放課後は怪我する子多いし…
うーん、フロイドくんのことも気になるしな
そんなことを考えながら
私はさっきから立ったり座ったりしている
｢五分だけなら…｣
そう思って私は保健室を出ようとドアの方へ向かった
私がドアに手をかけた瞬間、ガラッてドアが開いた
｢あ、ごめ…。え、フロイドくん？｣
目の前に立っていたのはいつもの彼
私が顔を見上げると
とても機嫌が良さそうにニコニコしている
ﾌﾛｲﾄﾞ｢Aちゃんどこ行くの？｣
｢いや、あの…｣
私が煮えきらない返事をしていると彼の表情が暗くなった
ﾌﾛｲﾄﾞ｢もしかして、イシダイ先生のとこ？｣
｢え、ちが…ちょ、ちょっと！フロイドくん？｣
私の返事を聞く前に彼は私を抱き上げ
保健室の中へと入っていく
そして、彼はベッドに腰掛け
私を足の間に座らせて後ろから抱きしめてくる
ﾌﾛｲﾄﾞ｢お願い。行かないで…｣
私の耳元で聞こえた声はとても寂しそうだった
｢うん、行かないよ｣
私はそう言って彼の頭を撫でた
すると、フロイドくんは私の頬に顔を擦り寄せてくる
｢はは、くすぐったいよ｣
首に髪が当たってくすぐったいが
彼が嬉しそうにしているので無理やり離れることはしなかった
ﾌﾛｲﾄﾞ｢あ、これ。まだAちゃんに渡せてなかったから｣
彼が鞄の中から取り出したのはお花だった
｢ありがとう。でも、今日二本目だよ？｣
私が花を受け取ってそう言うと
彼は少し驚いた顔をしている
ﾌﾛｲﾄﾞ｢朝の花、誰かに踏まれたりしてなかった？｣
｢ちょっとだけ汚れてたけど…｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢捨ててくれてよかったのに｣
｢そんなことしないよ｣
私はそう言って立ち上がり、彼の方に振り返った
｢フロイドくんからもらったものは全部私の宝物だから｣
彼は黙って私のことを見つめている
｢あ、萎れないうちに花瓶に挿さないと｣
私はすぐに窓際にある花瓶の方に急いだ
花瓶に花を挿し終えると
私にはフロイドくんからもらった花が輝いているように見えた
ﾌﾛｲﾄﾞ｢_____。｣
｢え、何か言った？｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢何でもなーい｣
声が聞こえた気がして振り向くと、彼はいつもと変わらな笑顔を見せた
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美月(プロフ) - ななこさん» それはどうでしょうか！wこれからのお楽しみです！ (2020年6月25日 23時) (
レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - じゅ、重要人物…ですと?!…まさか黒ずくめの組織っ…?! (2020年6月25日 18時) (レス) id: 87c8770c51 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - うみねこさん» ありがとうございます！嬉しいです！絶対フロイドは机にフォーク刺せるくらい怪力だと勝手に思ってますw (2020年6月24日 23時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - 凄く読みやすいし、ストーリーも面白いです！机にフォークwwwフロイド君怪力ですねwww (2020年6月24日 19時) (レス) id: 7c7d156ca0 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 莉弥さん» 読んでくださりありがとうございます！頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年6月22日 14時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2020年6月13日 1時
