Episode7 ページ8
｢…きろ。起きろ、A！｣
誰かの声がして私は重たい瞼をゆっくり持ち上げた
私のすぐ側にいたのはジャミルだった
ジャミルは焦った顔をして私を揺さぶっている
｢先輩…どうしたんですか？｣
ｼﾞｬﾐﾙ｢どうしたじゃないだろ！なんでお前がカリムとベッドで寝てるんだ！｣
耳元で大きめの声で言われたので耳が痛い
そして、身体が重くて起き上がれない
…身体が重い？
身体の方に視線を落とすと、私のお腹あたりに手を回してカリムが気持ち良さそうに眠っている
｢は?!どういう状況?!｣
頭がついていかない
昨日は絨毯でカリムと空を飛んで、ご飯食べて…
あぁダメだ。そこからの記憶が無い。
｢寮長！起きてください！｣
私がカリムの身体を揺さぶると、彼は｢うーん｣と唸りながら起き上がった
ｼﾞｬﾐﾙ｢カリム！これはいったいどういう状況だ？｣
寝起きのカリムの肩を掴んでジャミルが問い詰める
ｶﾘﾑ｢Aが寝ちまったからオレのベッドに運んだ｣
まだ寝ぼけている様子のカリムは答えた
ｼﾞｬﾐﾙ｢年頃の男女が同じベッドで寝るなんて…｣
ジャミルが何かブツブツ言い始め
隣でカリムは私の肩にもたれかかって再び眠り始めた
｢あの…部屋戻ってもいいですか？｣
私はこの状況に耐えられなくなってそう切り出した
ｼﾞｬﾐﾙ｢ああ、学校に遅れないようにな｣
思ってたよりあっさり返され、安心した
転入2日目で遅刻なんてしたら何を言われるかわからない
私はすぐに学校に行く準備を整えて寮を出た
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広告 - めちゃくちゃ良かったです！ (2020年10月21日 19時) (
レス) id: 21de1d3817 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 陷さん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただけたようでよかったです！ (2020年6月29日 22時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
陷(プロフ) - さいっっこうでした！ハピエン厨なので作者様がハッピーエンドを書いてくださり本当に嬉しかったし、とても素晴らしい小説でした！ありがとうございます！ (2020年6月29日 21時) (レス) id: cd18a981b6 (このIDを非表示/違反報告)
海賊船の雑用 - はい！ずっと見てます！←ストーカー (2020年5月27日 20時) (レス) id: 3287b8cc09 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 海賊船の雑用さん» ありがとうございます！楽しんで読んでいただけてるようでなによりです！これからも頑張ります！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2020年5月26日 17時
