リアコだって知ってる。4

dear3 ページ3

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仕事が終わり、翔太くんの元へと向かった

「毎日はいいや、明日は一緒にいて」

翔太くんの精一杯の甘えなのかな





1人きりの部屋はすごく寂しそうだった
今日はメンバーも訪ねられない
全員揃っての生番組の収録だったからだ




病室に入りベラベラと今日あった事を話す
どこかうわのそらの翔太くん




『ねぇ、翔太くん聞いてる？？』

わざとらしくプクッとむくれた私を
嬉しそうに指差して笑った




面会の時間が差し迫った


『そろそろ…21時…だね』

もう帰らなくちゃ、怒られちゃうね

「見ようよ、、テレビ付けてもらっていい？」


『あっ、うん…！』

面会時間すぎちゃうな〜…。


ベッドサイドに頬杖をついて一緒に眺める


テレビに映る炒飯のランキングを見て
「うわっ！うまそ！！今度行こ〜！」なんて
呑気にテレビに釘付けだった


コンコン…


ノックが聞こえた瞬間、頭をグイッと下げられ
ベッドに突っ伏す体制になってしまった


案の定看護師さんから
面会時間のことわりを告げられた



「長い時間すみません…コイツ寝ちゃって…」





間一髪、翔太くんの悪行を看護師さんは見てなくて




「俺の…彼女なんです…笑 ダメ…ですかね？」




ポンポンと頭を撫でられて
恥ずかしくなって
ギュッとシーツを掴んだ




呆れた看護師さんは退室し
翔太くんは満足そうな顔をしていた




『ちょっと…！！ダメでしょ！！！』


なんて少し怒った私に
ニッと笑って包帯をチラつかせた彼は確信犯

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