リアコだって知ってる。4

dear11 ページ11

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「どうどう？？カッコいい？」


私が何を考えているかも知らずに
全身鏡に決めポーズをして帽子を眺めていた



「なーんか、ペアルックみたいだね？笑」


「こっちこっち〜！」



2人で鏡の前に立って決めポーズをした

空虚な部屋にカシャっとシャッター音が響く




「写真、撮っちゃったね笑」

『後で送っといて？』

「悪用厳禁！」




まだ疑われてるのかなぁ…



「嘘だよ、ウソウソ笑」



この部屋にいると少し嫌な思い出を
思い出してしまう

一緒にいるのは楽しいのに
つい暗い方向へと考えてしまう


「ごめん、無神経すぎた」


『そんなことないよ？』


「ごめんなさい」


『もう、大丈夫だから！』



お辞儀するふっかのあたまを撫でて
笑顔を見せると
ふっかもかわいい笑顔を見せてくれた



「俺、この家引っ越そうかと思ってさ」

『え？広くて綺麗でいい家じゃん』




私の家からもギリ歩ける距離で
静かな一等地
オートロックも完璧な文句ない部屋



「家帰るとさ、傷付けた事を思い出しちゃうんだよね。翔太のところに行かせないようにしていた時だって、今やってることは本当に2人を傷付けてないよね？とかさ」



私だけじゃないんだね



「思い出しちゃうの、Aちゃんの顔を」




今にも泣き出しそうな顔で
真っ直ぐに見つめてくる




『そっか、そうだよね』



「ごめんね」



『じゃあさ！今からお部屋探し行こうよ！』



「せっかくの休みなのにいいの？」



『楽しいじゃん？新婚さんみたいで！笑』



力が抜けたように床にしゃがみ
頭を抱えているふっか



『え、具合悪い？？大丈夫』

「かぁいすぎ…」

『ん？なに？』

「かわいすぎだっての笑」


顔を赤らめてこっちを見るふっかがいた

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