dear32 ページ32
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家に着いて康二くんの車に手を振り
自宅へ戻ろうと踵を返すと
後ろから手を引かれた
『翔太くん…？』
息を切らして走ってきたのだろうか
下を向いて息を乱す翔太くん
とりあえず家へ向かいお水を差し出す
「ごめんねん急に」
『ちょうど帰ってきた所だったんで…』
「ちょっと話したいことがあってさ」
時計の針の秒針がコクコクと動く音
少し気まずくて私がお水を飲むと
翔太くんも水を飲み干して呟く
「俺さ、Aちゃんの事好きなんだ」
『はい…』
「急にごめん、まだ言うか迷ってたんだけどね」
『うれしいです…ありがとうございます』
「あわよくば付き合いたい、幸せにする」
『でもっ…』
「言わなくていいよ、分かってるって。
それでも伝えないと！って思ってさ」
翔太くんは友達として凄く好き
尊敬してるところも沢山ある
それにこの一ヶ月間お世話になった
『私にとって翔太くんは"彼氏"というより
"お兄ちゃん"って感じでさ…
困った時に頼りになるし駆けつけてくれる
ヒーローみたいなのね、翔太くんって
仕事終わりに忙しいのに来てくれて
本当に毎日楽しかった
こんな毎日が続けばって本当に思ってた』
「それでも…」
『そう、それでもふっかが好き』
「、、分かってる」
『ごめんなさい』
「でも、もしまたあいつが変な事したら…
俺の気持ちは変わらないから
いつでも頼っていいからな？
俺もフラれる覚悟くらいできてるっつーの！
今伝えとかないとダメな気がしてさ
お前らもうくっつきそうじゃん？
せめてもの抗い」
翔太くんは全部知っている上で
ちゃんと言葉にして改めて伝えてくれた
気持ちの伝わらない相手に恋に落ちた事
私もふっかと出会った時はそうだった
なんならタクシーで告白まがいの事したっけ
どれだけ苦しいのか分かるよ
「ごめんなさいって言うのも辛いもんな」
『でも翔太くんの事は大好きなの、大好きな友達なの』
「じゃあこれからも大好きな"友達"としていさせて？」
私の涙を拭い
前髪を分けて
おでこにキスをした
「大好きだよ、A」
驚いた私はふと顔を上げると
彼の優しい瞳とぶつかり
吸い込まれそうになった
慌てて目線を逸らすと「A…」と名前を呼ばれて
もう一度顔を上げる
また目があって
唇を奪われた
「これで最後にするね」
そう言い残し足早に帰って行った
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みるきい(プロフ) - ちゃみこさん» コメントありがとうございます！大好きでいてもらえるように頑張ります…！ (2020年7月29日 6時) (
レス) id: 0d3be91733 (このIDを非表示/違反報告)
みるきい(プロフ) - 海月さん» コメントありがとうございます！恐縮です…読み返して変な所ありましたら仰ってくださいね！ (2020年7月29日 6時) (レス) id: 0d3be91733 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみこ(プロフ) - いつも楽しみに拝見しています。もー、本当に大好きです！ふっかさん、きゅんきゅんしちゃいます (2020年7月28日 19時) (レス) id: 7dc9ff63f0 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - はじめまして。もう。ほんとう。好きすぎて更新が待てなくて何度も読み返したりしちゃってます…笑。本当に面白くって大好きです。急にこんな気持ち悪いコメントすみません。最近暑いので体調に気を付けてください。更新楽しみに待ってます (2020年7月28日 17時) (レス) id: 5dbe24820f (このIDを非表示/違反報告)
みるきい(プロフ) - はゆさん» コメントありがとうございます！メインはなべふかなので、たまーに？笑出てくるかもです！ (2020年7月28日 15時) (レス) id: 0d3be91733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるきい
| 作成日時：2020年7月17日 5時
