リアコだって知ってる。3

dear12 ページ12

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口に入れた瞬間
じわ〜っと甘みが広がって
心の温まる味だった

スプーンいっぱいで幸せな気持ちになれる
なんて空っぽの毎日だったんだろう


「どう？美味しい？」
『最高です…！こんなに美味しいシチュー初めて！』

「うわっっ！うまっっ！」


翔太くんは口いっぱいにパンを詰めて
溢れそうな目玉で涼太を見つめる


「パンは逃げないからゆっくり食べな？」



父親と子供のようだった


『貴重な休日なのに申し訳ないです』
「そんな事言わないで？逆に辛いのにごめんね？」
『そんな事ないです、元気をいただいて…』
「まぁ俺らアイドルだしな？笑」


SnowManがまだバックだった時の公演の話や
単独公演の時の話


共通の話題が出来てから
もっと気兼ねなく話せるようになった


最初は驚いていた舘様だけど
「ガチじゃん笑」と笑ってくれた




やっぱりSnowManは優しい人達で

知りたい筈のふっかとの関係だったり

仕事を休む事になった経緯などは

全く触れなかった



逆に場を和ませるテーマだったり
気が紛れるように
SnowManから遠ざかった話なんかをした


せっかく話題ができたのに申し訳ない


ひとりぼっちで窮屈な1日を過ごす事がなくなって
ここ2.3日楽しくなった気がする



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でも2人が帰った後の部屋はやっぱり静かで
2人がいた時よりも狭く感じる




1人になるとやっぱり考えてしまう

前の関係やそれ以上になる方法を

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