リアコだって知ってる。2

dear3 ページ3

車がついた事を知らせるワンコールの電話が鳴った
私の準備の時間まで考えて集合時間を決めてくれて
本当にリアコ万歳って感じです

「忘れ物ない？俺鍵閉めるから先出な〜？」
『ありがと、多分忘れ物ないよ！』
「なんか同棲してるカップルみたい笑」

そう言い残して部屋に戻り
トリッピーをもって家を出た

家の前にはダルそうに車に体を預ける岩本照がいた

『佐藤Aです、今日はよろしくお願いします！』
「岩本です！こいつが急でごめんね？」
『いえいえ笑 本当にいつも急ですよね…』
「振り回されてんな俺たち笑」

「ほら〜いくよ〜」

運転手でもないふっかが助手席に座って急かす

「急に呼ばれてびっくりしてるんだけど、今日の目的地ってどこなの？てかその鳥なんなの？笑」
「これはね、トリッピー！俺の友達」
「レインボーローズじゃないのね」
「今日は大きいゲーセン行きたいな」

夫婦ですねって感じの噛み合っていないようで
ギリギリ噛み合う会話で車内は微笑ましいし
大好きなシンメと乗る車は一段と楽しい

「Aちゃんと初めて話すけど、いい子そうで良かったわ」
『好印象でよかったです笑』
「俺の中じゃ男どもを誑かす魔性の女設定だった」
『なんですかそれ…』
「照悪いな〜トリッピーも怒ってるよ？」
「お前はなんでぬいぐるみと会話できるの？」
「それつっこんでくる？」
「いや、ツッコミたくなかったよ？」


車内は平和です

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