リアコだって知ってる。2

dear14 ページ14

美味しそうにご飯を食べるふっかを
向かいに座ってじっと見つめる

推しの咀嚼シーンが堪らない


「そんなに可愛い顔してもあげないからね？」



軽率に可愛い可愛い言うのだけは辞めて欲しい



『さっき美味しいもの食べたからいいもん』
「俺ハブられたけどね？」
『SnowMan不仲説？笑』
「んなわけ」



喋ってはもぐもぐを続ける
ふっかの目はいつもより腫れていて
目が開いてるのか分からないけど

美味しそうに眠たそうにもぐもぐする姿は
あの5歳児に負けないくらい可愛い


泣いていた理由なんて聞けるはずも無くて
ついつい話を逸らしてしまう



『美味しい？』
「俺も本気出したらこんくらい作れる」

『じゃあ今度頼むね』
「任せろって〜！器用なんだかんね？」



ご飯を平らげて食器を下げて
自分でお皿を洗う

『ふっ…た、辰哉くん！私洗うよ？』
「慣れてなさすぎ笑」


このくらい任せとけって〜なんて言いながら
鼻歌まじりでお皿を洗う
お尻も振っちゃって上機嫌

でも、



何年推してると思ってるの？

辛い時こそ笑顔になれるのは知ってる


だってアイドルだもんふっかは。


私にまでアイドルしたり
抱え込むのは辞めて欲しいけど

そんな傲慢な気持ちは伝えられない
せめて今の関係をキープしたい



『お風呂入ってくるね』

なんか、凄い気まずくていてもたってもいられない




.






.




毎回思うんだけど
推しの入浴後の風呂場ってヤバくない？


急に脳内偏差値下がるけど。


同じシャンプー、同じ石鹸、同じボディータオル
いつも以上にのぼせそうになってしまう


何年も追いかけてきた、ちゃんとしたオタクだから
他の事も考えられないくらい



下心が邪魔をする

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