リアコだって知ってる。

dear7 ページ7

その先を聞こうとした瞬間、炊飯器が鳴った
彼は嬉しそうに立ち上がり
炊き上がったお米を嬉しそうに覗く


「食べよ！お腹すいてダメになりそう！」

『それはダメですね…笑
　これお箸とお取り皿です！』

「ありがと！ほら！座って座って！」


家主より気前のいいお客さんが席に誘導する



「『いただきます！」』



「うんめ〜！スーパーのいい値段のやつ美味しい！」
『侮れないですね…美味しすぎます！』

2人で焼肉にガッツいた
いいペースでお酒も進み22時を回った






ピピピ…ピピピ…

ふっかの携帯が鳴った




「ちょ…ごめんね…もしもしぃ？しょーたぁ？」

タイムリーに渡辺翔太からの電話だった



「え！？今ぁ！？友達の家で飲んでる〜…そう、あの子！うん…うん…うん…来たい！？嘘だろ！？笑」



「ごめん…友達が来たい！って言って聞かないんだよ…」

『そんなに広くないですけど、よかったら…？』

「本当にOLさんが言いそうなお手本の言葉返ってくる笑」

「もっし〜？しょーたぁ？良いって〜！住所送るわ〜！」


そう言って電話を切った
彼らはタクシーで来るみたい



「怖くねぇの…？全然しらない男とその友達…」

『この歳になったら話してて分かりますよ笑
　河合さん悪い人そうじゃないし…！』

私がそう言うと、彼は真っ直ぐ目を見て頭をポンポンと撫でた


「いい子だね〜！いい子いい子！
　でも、何されるのか分からないんだから、
　俺みたいな人家にあげちゃダメだよ…？約束！」

『なら河合さんが退屈な時いつでもいらして下さいね！私は欲しい景品あったら呼ぶので…笑笑』

彼との関係を絶対に繋ぎ止めたくて
露骨にアピールしてしまう

どんなデモンストレーションでも
実物を目の前にしたら話が違う…

「なんだそれ！俺はUFOかよ！笑」

そんなこと言いながらお酒を空ける
結構買ったのに割と飲むなぁ…人の事言えないけど。

dear8→←dear6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す