リアコだって知ってる。

dear30 ページ30

いつも通りの時間に起きて
いつもと変わらない支度をする

今日は雨なのでしっかりケープで固定


会社に着くと優が居て
2人で話しているととてつもなく視線を感じる



「最近、いつも以上に見られてる気がする…」
『分かる…この前自分の陰口聞いちゃってさ』
「それは大問題！どこのどいつよ！」
『まぁまぁ、そういう時もあるって！』




いつも通りに仕事が終わり
いつもと変わらず家に帰ろうとすると






この前とは違う女性社員が話していた


「鈴木さんて、なんで佐藤さんと仲良いんだろ笑」

鈴木さんて…優のこと？




「分かる笑 鈴木さんの彼氏って2ヶ月前…







佐藤さんのこと好きになって別れたんでしょ？笑」



衝撃的だった…

優の彼氏とは3人でご飯に行くこともあったし
2人になっても優の話しかされたことが無かった
なんなら仲良すぎて嫉妬しちゃうくらいだった





「佐藤さん知っててそれやってんの怖すぎる笑」

「流石にこんなに噂出回ってんだから知ってるでしょ！」

「鈴木さんマジ可哀想…佐藤さん友達いないから一緒に居てあげてるんだろうな〜！私だったら絶対無理」



もう何がなんだか分からなくて急いで会社を出た

傘を置き忘れている事も忘れて走った




最寄駅に着き 傘がなくて途方に暮れる




私…何も知らなかった

仲のいい優の口からは一切聞いていなかった
悲しくて涙が止まらない

寒くて心も痛くてどうしようもなかった



ふっかだったら友達として相談に乗ってくれるのかな…

携帯に電話をかけるが一向に出ない…




どうしたらいいんだろう

自分で解決すべきなのに
なんでふっかに頼ってるんだろ…

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