リアコだって知ってる。

dear19 ページ19

今日はちょっと疲れちゃった
舞台を見て楽屋に通されて
緊張で押し潰されそうだった

化粧を落としてシャワーを浴び
明日の予定を確認してテレビを見る


ゴンゴン…


ゴンゴンゴン…


部屋のドアを誰かに叩かれてる…


ピーンポーン…


開けるのが怖いからドアからそっと覗く








ふっか！？！？


ドアを開けて部屋に招き入れる


『こんな時間にどうしたの！？』
「ちょっと可愛い顔見たくなっちゃって…笑」


かなり酔っていた


『とりあえず座って！』



お水を出してソファーに座る


「打ち上げで皆がAちゃんの話するからさ〜！なんか会いたくなっちゃってさ〜」

ニコニコしながら彼が言う

『嬉しい()です？』
「も〜！どんだけ俺に興味ないの！？」


ポカポカと私の肩を叩く


『なんて言ったらいいか分からなくて笑』
「翔太なんて得意げに自慢してたよ？」
『翔太くん…子供っぽいよね笑』
「んー、この前背中押してくれてありがとね…」


急に落ち着いた声でゆっくり話す



「あの時すげぇ嬉しかった…不安で押し潰されそうだったけど、見にくる人からしたらそんなの知らないよって話じゃん？Aちゃんが大丈夫って言ってくれたから頑張れた！」


ふわふわな彼の頭を撫でると
嬉しそうに少し照れた


『無事に成功して良かったね！』
「うん、超楽しかった笑」

「やっぱなんか安心するわ〜！最近友達になったばっかなのに！」
なんて言いながらソファーにもたれスヤスヤ寝ている




酔っ払って会いたくなったり
会いたい！って言ってくれたり
頭を撫でてくれたり


思わせぶりな態度を取られ過ぎて
もうよく分からない


綺麗事並べ過ぎて自分が窮屈になる
いっそ「実はファンです！」って言いたいけど
そんな事したら…って怖くなって


でも友達以上にもなりたくて…


SnowManのために頑張ってきた彼を
ファンの私が理解しているからこそ
それ以上踏み込めない


何かあってからじゃ絶対に遅いし…


ぐるぐると色々な考えるながら
彼にブランケットを掛けて
まだ少し近くに居たかったから
ソファーの下で目を瞑った

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