雨のち晴れ 2 (青) (ページ45)

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｢え、？｣

安｢俺が転校生としてこの学校に通い始める前日に実はAちゃんとすれ違ったんや。

すごい綺麗な子やなぁって思った。

んで目が合って、そしたらAちゃんこんにちはって言ってくれたやん｣

やばい、ぜんっぜん覚えてない。

安｢すごい礼儀正しくていい子なんやなって思って。

そんで次の日、学食行く途中偶然Aちゃん見つけて

ほんまは学食の場所知ってたねんけど、話したくてわざと聞いたんや｣

そうだったんだ、。

全然知らなかった。

じゃあ、その後は？

安｢もっとAちゃんと仲良くなりたくて、すれ違っただけでも声かけるようにして。

でもAちゃんが丸山のこと好きって言うの知ってめっちゃしんどかった。

そんでその時に

俺、Aちゃんのこと好きなんやなって気づいてん、。｣

じゃあ、先輩は1度私に失恋したってこと？

うそ、。

安｢Aちゃん可愛いし、モテるやん。

いつも隣には大倉がおるし、正直叶わんかなって思ったりもした。

やけど諦めきれへんかった。

でもモタモタしとるうちにAちゃんに避けられるようになって...

めっちゃ辛かった｣

安田先輩は続ける。

私は今にも泣きそうだった。

安｢でも大倉の話聞いて、申し訳ないっていうのと同時にちょっと安心してん。

俺、期待してもええよな？って｣

またそうやって私を混乱させる。

これって、もう私の気持ちバレちゃってるってことだよね？

安｢Aちゃん、｣

｢はい、｣

先輩はしっかりと私の目を見つめて言う。

安｢僕と付き合ってください｣