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昇降口に行くと安田先輩が待っていた。
｢先輩！｣
安｢おー！Aちゃん｣
さっきまでのもやもやが晴れる。
私はたぶんこの人の笑顔がないと生きていけない。
｢先輩会いたかったです｣
安｢え、あ、おん！おつかれさん｣
さっきも会ったやんーって笑う先輩。
安｢ほな帰ろか｣
｢はいっ｣
私たちは帰り道の方向へと歩き出す。
今日は外気がいつもより冷え込んでいた。
あぁ、手袋持ってくるんだった...
冷たい手をポケットに突っ込む。
安｢寒いなぁ、｣
｢凍死しそうですね｣
安｢え？そんなに？笑｣
｢冗談です笑｣
なんやねん、って先輩はまた笑う。
ふとさっきまでのことを思い出す。
先輩との関係ってなんなんだろう。
きっかけは先輩に学食の場所を聞かれたことだっけ。
それから校内ですれ違う度に挨拶して、
ある日私が丸山先輩に失恋して泣いてる時に慰めてもらって。
それで友達になって、って言われて...
丸山先輩のことでモヤモヤしてた時、気を晴らしてくれたのも安田先輩。
気づけば私の日常にすっかり溶け込んでいた安田先輩。
失恋してブルーだったはずなのに
それからも明るく過ごしていられるのは
安田先輩という太陽があるからだった。
安｢Aちゃんが昨日くれたお菓子、ほんまに美味しかったで｣
｢あ！それは良かったです｣
そうだ、昨日先輩に作ったお菓子。
食べてくれたんだ。
安｢Aちゃん料理も上手そうやんな｣
｢そ、そうですか？｣
安｢お菓子作り上手い子って料理も上手いやん｣
｢なるほど｣
料理かぁ。
料理は大倉の方が上手そう。笑
安｢そういえばな、クラスにめっちゃ料理上手い子おんねん｣
｢そうなんですか？｣
安｢うん。この前のその子がお弁当作ってくれてなぁ〜、めっちゃ美味しかってん！｣
｢へぇ、｣
お弁当作るって、その人絶対安田先輩のこと好きじゃない？
なんかちょっとだけ妬く。
勝手に安田先輩に対する独占欲みたいなのがあったのかもしれない。
｢先輩はその人と仲いいんですか？｣
なんかちょっとだけモヤモヤ、。
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はぴ - はじめまして！リクエストなんですけど、2人の付き合ってからの物語が読みたいです！作品面白かったです、更新楽しみにしてます！ (2019年2月2日 18時) (
レス) id: bd60694a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶。 | 作成日時：2019年1月22日 20時
