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「え、?」
扉の先にはどこかで見たことのある男の人が立っていた。
その人は何故か私の名前を知っている。
?「ごめんごめん、僕ここの路地付近にあるカフェの店主の杉崎です。章大くんとは古くからの知り合いです。」
カフェ、、え?
あのカフェの店主?!
章ちゃんの知り合い?!
「どうして名前を...」
杉崎「詳しいことは後で。それより、中に章大くんはいますか?」
「いえ、、一切ものがなくて。この手紙だけが置いてありました」
杉崎「やっぱり。僕の店にも届いてました。とにかく急いで車に乗ってください!章大くんがとんでもないことをしようとしているかも、」
杉崎さんという人は青ざめた顔でそういった。
とんでもないこと。
その言葉に背筋がゾッとする。
今すぐ行かなきゃ、
「ネットに目撃情報が、、」
杉崎「うん。僕、彼がどこにいるか検討つくんだ。だからAちゃんも一緒に行ってくれない?」
「行きたいです」
杉崎さんの後ろに止まっていた車に乗せてもらい、章ちゃんを探しに走り出す。
.
しばらく進むと
だんだん窓の外の景色には木が多くなっていった。
「どこにいくんですか?」
杉崎「章大くんが昔よく遊びに行ってた森だよ」
森!?
よく行ってたってすごいな、、
「もしかしてそれって海斗さんと?」
杉崎「海斗くんのこと知ってるの?」
「はい、章ちゃんから聞きました...」
杉崎「そっか...
.....実は今日ね、海斗くんの誕生日なんだ」
「え、、」
"海斗さんの誕生日"
そのワードに嫌な予感がした。
確か海斗さんが亡くなったのは.....
杉崎「彼が亡くなってから...今日でちょうど10年経つんだ」
やっぱり。
章ちゃんの手紙にはしっかり償ってくるって書いてあった。
もしかしたら、、っ
いやいやいや。
だめ。
章ちゃんがまさかそんなこと....
「章ちゃん、、」
杉崎「最悪の事態にならないように頑張ろう、とにかく...っあれ?」
急に杉崎さんが車を停止させようとブレーキを踏んだ。
彼の視線の先には、、
「章ちゃん、!!」
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お茶。(プロフ) - kafwerateさん» 初めまして、素敵なコメント本当にありがとうございます...!自分の文章をその様に受け取っていただいて、本当に嬉しいです(TT)お返事が遅くなってしまって申し訳ないです(TT) (2020年12月9日 16時) (レス) id: 9de1274b8c (このIDを非表示/違反報告)
kafwerate(プロフ) - はじめまして、1年くらい前のものと思われますが完結お疲れ様です。ふとこの話に出会ってノンストップで最後まで読んでしまいました。途中から涙で顔ぐしゃぐしゃになりながら読んでました笑 もう本当に感動しました。この話に出会えて良かったです。突然失礼しました。 (2020年8月13日 1時) (レス) id: 7243bdd22a (このIDを非表示/違反報告)
お茶。(プロフ) - ふわぽむさん» なんて嬉しいお言葉でしょうか(TT)本当にありがとうございます。文章力をもっと上げて、もっと素晴らしい作品がかけるように頑張ります! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 388165f169 (このIDを非表示/違反報告)
ふわぽむ(プロフ) - 完結お疲れ様でした!正直最初は妄想の延長線で拝見したこの作品に、どんどん引き込まれていきました。ヤスくんのお話じゃなくても面白いだろうけど、お茶。さんの描くヤスくんだからこそこんなに素敵な作品になられたんだと痛感しております。おまけ楽しみしてます♪ (2019年7月20日 22時) (レス) id: 5ff2bede50 (このIDを非表示/違反報告)
お茶。(プロフ) - てばさん» ありがとうございます!暫く放置しててごめんなさい(TT) (2019年6月16日 18時) (レス) id: 388165f169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶。 | 作成日時:2019年3月11日 1時