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それから私たちは付かず離れずの距離感を保ちながらも、依然より急激に親密になった。
教室にたくさん人がいる時はそこまで離さないくせに、帰り道に偶然出会ったりした際は一緒に隣を歩いたり、テスト範囲を教え合ったり、なんとも言葉では明確に表せない関係性を築いていた。でもきっと、お互い口にはしないものの、これは私たちだけの秘密だとうっすら感じ取っていた。
それは、教室の誰もが私たちに好奇の視線を送ることはなかったからである。さしずめ周囲からしてみれば、最近親しくなった人達、というだけであった。
肌を撫でる風が冷たくなった頃―――教室の開け放たれていた窓が寒さによって閉じられたあたりで、私はある決心をした。
それは、この初恋を墓場まで持っていくことであった。
別に、私は自分を悪いなんて思っていない。
好きになったのは偶然で仕方のないこと。偶々私がこの学校の生徒で、彼が教職に就いただけだし、出会うのが早すぎただけ。私の恋を非道徳的であると判断したのは社会だし、全うに恋をした私が誰かに責められる筋合いなんてないと思った。
かっこいいけど来るもの拒まずな隣のクラスの男の子とか、清楚ぶってるけど実は援助交際してるって噂の女の先輩とかより、私の方がよっぽど誠実でまっとうな恋愛をしたはずだ。
だって、私は今高校生で、テヨン先生は23歳とかだけど年齢って5歳くらいしか変わらない。それこそ互いに社会人だったらなんの問題もない年齢差だ。どっかの韓国アイドルグループだって最年長と最年少の差が7歳だか8歳くらいだって聞いたことある。
人間、別に年齢ですべてが決まるわけじゃない。こんなの数字に過ぎない。
そんなこと、私が一番分かってる。
「ジェミン、私言っておくことあるんだけど」
「なに？そう言われると緊張する笑」
随分と親しくなった私たちは、誰も居ない古い図書室に2人で向かい合って勉強していた。最近新しく出来た図書館の方が何倍も綺麗だから、ここには生徒も職員もほとんど来ない。
それが私たちにとって好都合であった。私たちの話題は隠し通さなければならない事項で、ジェミンも私も埃っぽいことより秘密を守ることに注力していた。
「テヨン先生のこと、墓場まで持ってくことにしたの」
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マリン(プロフ) - ころころまんさん» ジェミンを応援したくなるというコメント本当に嬉しいです。最後まで主人公の味方になろうとする彼を書きたかったので……！コメントありがとうございました！ (2021年3月21日 12時) (
レス) id: 2096d89c8f (このIDを非表示/違反報告)
ころころまん(プロフ) - ジェミンの話が一番面白かったです。ドキドキするしジェミンを応援したくなるし、ジェミンっていいやつなんだなぁと私は感じました。また更新お待ちしています。こだわりのある感じがまた最高です。 (2021年3月21日 4時) (レス) id: ddd6b54eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリン | 作成日時：2021年2月15日 1時
