異世界に行ったら無能キャラだった件 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:329 hit

3話ページ3

モンスターのことが頭に思い浮かべた瞬間。
どこからともなく見てみたいという好奇心が溢れ出てきて。

グウウゥ

その声を聞いた瞬間、心臓がドクンと脈を立てた。
いや、これは声というより鳴き声と言った方が正しい気がするが。

思った以上に低い鳴き声にドキドキしながら怖さも出てくる。
振り返ればオオカミが2匹くっついたようなモンスターが威嚇するように地面に爪を立て睨んでいた。

視線を移せば普通のオオカミよりも数倍鋭いであろう爪が見える。この爪でえぐられるなんて考えたくもない。

｢う、そ…｣

想像以上に怖い。攻撃を喰らえば1発KOであることは俺にでも分かった。

｢おれは…食べてもおいしくないから！！｣

なんて通じないであろう言葉を発しながら少しずつ距離を取ろうとしても、喉を鳴らしながら少しずつ詰められる距離。

(俺、もうしぬのかな…)

諦めかけた、その時だった

？｢モンスター！！その人から離れろ！！｣

突然現れたその人は

？｢華炎！！｣

何かを叫ぶ、するとその人の手から炎が飛び出し、モンスターを炎の円で囲んだ。
まるで炎の花のように。

ボーっと目の前の光景を眺めていれば突然掴まれる腕。

？｢ボーっとしてないではよ逃げるで！！｣
その人は俺の手を握ったまま走り出した。

to be continued