キミの声で揺らして。 (ページ7)

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05 : Ryusei.Fukada ページ7

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久しぶりに何にも予定がない日。

ゆっくりお昼前に起きてご飯は宅配にして。

見たかったドラマを一気見して過ごしていた。

「あ、電話来てたのか」

ひと段落してふとスマホを見ると

1件入っていた不在着信。

テレビに釘付けになっていたせいで

全く気がつかなかった。

相手はよく飲みに行く同期の深田くんだった。

「えーと…」

とりあえず折り返してかけてみる。

昼間から連絡するなんて珍しいなあ。

「もしもーし」

「あ、もしも…」

「深田竜生は、只今電話に出ることかできません。

ごめんなさい」

「…は？」

聞いたことのあるフレーズにスマホの画面を見る。

いや、思い切り繋がってるんですけど。

「ピーという音の後に

お名前とメッセージをお願いします」

「…」

「ピー」

ぷつんと切れた電話にスマホを握る手の力が強まる。

何の茶番？？

イラっとしつつ再び電話をかけると

今度はキャンセルされた。

本気でなに。

" 人の休みを何だと思ってるんですか "

" 電話出られません "

"思い切り生中継でしたよね！？”

思わずメッセージを送る。

呆れた返事しか来なかったけど。

" 今度絶対おごらせてやる”

" お？どこ行く？"

" 高いとこ "

” えー、じゃあ明日は？ "

おごれって言ってるのになぜか乗り気。

やだやだ拒否られるつもりでいたから

拍子抜けしてしまう。

”じゃあ、仕事終わりね "

なんだか策にハマってしまった気もするけど

深田くんと飲むのは楽しいしいいか。

早速お店を探して

あれこれ相談する休日になった。

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13:10 深田竜生

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