灰病にならなかった理由 (ページ8)

今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:5,317 hit

7 ページ8

私の顔、きっと真っ赤だ…
自分でもわかるくらい顔が熱くなっている
そんな顔、紺炉には見せたくなくて、必死に紺炉の胸元に顔をうずめた

｢顔上げろ｣

｢今…は、無理……ｯﾋｬ｣

いきなりのことで驚いた
紺炉が耳を舐めてきたのだ
慌てて、手で耳を覆い隠そうとしたけど、その手も紺炉は難なく掴んで隠すのを阻止した
もうこの状態はされるがままである…

｢ちょっ……だめ…！みられ、ちゃぅっ…んんっ///｣

そう言っても紺炉はお構い無し。
なんならもっとしてくるくらいだ。
だんだんと力が抜けてしまって力なくその場に座り込んだ

｢っ///｣

私とは打って変わって紺炉は余裕な顔をしている
なんで私ばっかり恥ずかしくならなくちゃならないの…
次の瞬間、紺炉私の胸元に手を入れようとしてきた
流石にこの状況且つ外ということもあって伸びてきた手を必死に掴んだ

｢せ…せめて、夜…｣

｢てことは、いいんだな？｣

その言葉を待ってたと言わんばかりにニヤリと口角を上げた紺炉

｢まさか、これ言わせるために！？｣

｢さぁな｣

｢もー！！！｣

「それじゃあ俺ァ野郎共の様子を見に行ってくる。あんま無理すんなよ？」

「……行ってらっしゃい、」

恥ずかしさのあまり顔も見れずにお別れ
紺炉は本当に卑怯だよ。
あんなこと言われたら誰でも顔真っ赤にするし……普通
物置を整理するのは後でにしておこ、
集中できやしない

「はぁ……」

「「Aーー！！！」」

「ひゃいっ！！！！！！！」

驚いて変な声が出てしまった
振り向くとヒカヒナちゃんが立っていた

「何そんなに驚いてるんだ？」

「ヒカたち、ずっと声掛けてたぞ！」

少し怒り気味の2人の頭を撫でながら謝った

「そんなことより、ヒカヒナと鬼ごっこしようぜ！」

「えぇ…ヒカとヒナちゃん、能力使うんだもの…紅ちゃんに遊んでもらって？」

2人は頬をふくらませていじけていた
かわいい…
かといって、お菓子をあげるのも、さっきカステラあげたし…

「あ！そうだ、ヒカヒナちゃんなにかこれで買ってくる？」

私は500円を2人に1枚ずつ渡した
これで好きな物を買ってきてと言ったら大喜びで外へ走っていった

浅草の中であれば2人を放しても大丈夫。
何せみんなヒカヒナちゃんのことを良くしてくれているから安心して出してあげられる

「中の掃除でも少ししようかしら、たぶんご飯食べてくるし、準備はいいわよね」

静かな詰所に入った