｢狼の中にプリンセス｣3×EXO (ページ5)

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No.4 ページ5

BHside

裏庭まで探しにやってきた僕たち二人は、
この広い敷地内をウロウロとさ迷っていた
太陽の光が肌を焼いているようでとてつもなく暑い。

｢なぁ。｣
｢ん？｣
｢校舎の方探さねぇ？｣
目元に手で影をつくるようにして、呟いたﾁｬﾆｮﾙはなんとも暑そうな表情を浮かべていた。

そんなﾁｬﾆｮﾙを見て、僕は大きくため息を吐く。
｢何だよ｣
そのため息が気に障ったのか、そう言いながらﾁｬﾆｮﾙは眉をひそめる。

そんなﾁｬﾆｮﾙの元に一歩近づいて、｢Aと離れるの嫌じゃないの？｣なんて問いかけると、
そんな僕にﾁｬﾆｮﾙはさらに眉をひそめて｢嫌かな。｣と呟いた
…やっぱり。
｢そうでしょ？じゃあ暑かろうがなんであろうが探す!!｣

そう僕が怒鳴るがﾁｬﾆｮﾙの視線は────。
僕からはかなり離れてして、
同じ場所に視線を送ると
花壇の中に何やらｷﾗｷﾗと光る物。

｢箱だ!!!｣
イッキにしゃがんで、ﾁｬﾆｮﾙが取り出した箱は
金色でキラキラと光っていて、太陽の光も反射しているからさらに眩しい

｢やった…、見つかった｣
｢ﾍﾞｸ、開けていい？｣
なんてわざわざ問いかけてきたﾁｬﾆｮﾙに、
いいよ。という意味でコクりと頷く

そしてゆっくりとﾁｬﾆｮﾙが箱を開けると…

｢うわぁ!!｣
｢げっ。｣

ビヨーンなんて音がつきそうな感じに飛び出してきたピエロ
何これ、まさかビックリ箱!？

憎たらしいくらいに笑っているピエロのおでこには、
＜ざんねーん＞と書かれた付箋が貼られてある

なんだ…、ハズレか。
なんて落ち込む僕とは裏腹に。
ﾁｬﾆｮﾙは
｢“Sun”の奴等…
からかいやがって!!｣
なんてピエロをボコッと殴った。

｢ﾁｬﾆｮﾙ、次探しにいこう。
もうこの辺りにはないだろうし｣

｢んだよ、
はじめっからそうしたら良かったんだよ!!｣

なんてかなりご立腹の様子。
よっぽどビックリ箱に腹が立ったんだね。

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