【蓬菊】俺らの愛に間違いなんて無い【BL】

紫×赤 ページ37

まさとside


タシアに加入した時からカナタくんはすごい人だって思ってた

自分はうまくできないブレイクダンスだって
カッコよく踊れる人で、羨ましかった


カ「俺はまさとの方がずっとすごいと思う」

まさ「え…？」


目も合わさずに言われた一言


まだ出会って1か月程度の頃だけど。


カ「俺はブレイクダンスはできるかもだけど立ち踊りなんて全然未熟だよ」

まさ「僕はブレイクダンスなんて少ししかできないよ！！」

ブレイクダンスは力の問題だってあるし
誰にでもできることじゃない

練習しても上手くできない自分と
ブレイクダンスが上手なカナタくんを比較してしまって

劣等感に押し潰されそうだった


まさ「ブレイクダンスとかアクロバットを中心に踊るチームなのに、それができない僕は…居る必要なんか…」

泣いて声が震えてしまう

泣いたって何も変わらないのに


カ「ブレイクダンスやアクロバットが全てのチームじゃないだろ？」

その言葉に息が詰まった

そうだよな…ずっとグルグル回ったり逆立ちしたりするわけじゃない


カ「ブリキノダンスは…ブレイク要素が多いかも知れないけど」

まさ「僕は居てもいいの…？」

カ「居てほしいから、まりんがまさとをスカウトしたんだろ？まさとは必要とされてるんだよ」

その言葉と同時にカナタくんの匂いに包まれる

ぎゅっ、て…してくれた

すごい温かい…


カ「でもお互いに進まないと。俺はまさとに立ち踊りを教わって、まさとは俺にブレイクを教わればいい」

まさ「そう、だね…」

カ「助け合ったり、支え合ったりする為の仲間なんだから」

全部が優しい
言葉も口調も抱き締め方も、何もかも優しい

この時から、僕はカナタくんと一緒にお互いを極めてきた

＿＿＿

それから何年も何ヵ月も経った

でも練習するのは終わらない


まさ「そうそう！でそこをぐうぉぉ〜んってするの！」

カ「こうか」

まさ「出来てる出来てる！！」

俺はカナタくんに立ち踊りを


カ「そう、いいね。もう少し足上げれたらいいかな」

まさ「え〜と……ほっ！こうか？？」

カ「よし出来てる」

まさ「やったぁ！」


カナタくんは俺にブレイクダンスを


まさ「もう6年も経ったのかぁ」

カ「6年経っても俺はまだまだだ」

まさ「俺だってまだまだ！」

こうやってお互いを高め合って来たから

今があるんだね

＿＿＿＿＿＿＿
まさとくんカナタくん6周年ですね！おめでたい！
これからも成長し続ける2人をずっと見ていたいですね！

黄×青 ﾘｸ 微※→←緑×赤 ※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す