妖が視える少年との出会い８ ページ9
夏目side
間に合わないと悟った先生は、額に謎の模様を浮かび上がらせ、視界を覆い尽くさんばかりの光を妖に向けて放った。
『グッ！？ギ、ィヤアアァアァ アア アア！！！！』
その光をまともにくらった妖はひとたまりもなく、断末魔をあげた。
鼓膜が破れるほどのそれに思わず耳を塞ぐ。
かなりのダメージを負ったソイツは、その場から脱兎の如く逃げだした。
慌てて先生が後を追ったから、多分もうあっちは大丈夫だろう。
そんなことより、妖に襲われていた少年に駆け寄る。
彼は、青白い顔をしてぐったりと地面に横たわっていた。
「っ！なあ、お前！大丈夫か！？おい起きろ！おい！」
必死に体を揺さぶってみても一向に目を覚まさない。
どころか身じろぎ一つしない様子に、徐々に焦りが生まれる。
これはちょっと、まずいんじゃないか…？
''死''という単語が頭をよぎった。
そんな筈はないと頭を振りながら、一応脈と呼吸を確かめる。
…大丈夫、呼吸はちゃんとしてるし脈は正常だ。
彼が生きていることに少しホッとするも、ふと、脈をはかる時に触った首にもう一度触れた。
酷く冷たかった。
おおよそ人の身ではないのではないかと思うほどに冷えきった彼の体に、自然と身が震えた。
流石にこのままじゃダメだ。
なんとか暖かくしなければと荷物を漁ってみるも、あいにくとタオルのような気の利いたものは持っていなかったため、着ていた上着を彼に掛けておく。
とりあえず、気絶しているだけみたいだし、目が覚めるまで寝かせておくか…
「……彼は、本当に俺と''同じ''なのかな」
そっと寝ている彼の手を握りながら、呟いた。
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ゆう(プロフ) - 更新待ってまーす！ (2017年6月5日 0時) (
レス) id: c901a87f20 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - 初心者で不慣れな執筆ゆえ拙い文章ですが、できる限り丁寧に、ご期待に添えるような物語を書いていきたいと思います。これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - Sisselさん» アドバイスもたくさん頂き、本当に感謝しております。自分でも見落としていたミスに気がつくことができました。｢中てられる｣という言葉は、意味がまた違うんですね……汗 (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - Sisselさん» 感想ありがとうございました。初めての投稿作品をこんなにも評価して貰えるとは思わず、今とても驚いております…( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！自分でもびっくりで…更新楽しみにしてくださってて、嬉しいです〜 (2016年10月14日 1時) (レス) id: 9295142d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤穂 | 作成日時：2016年4月3日 2時
