呪術師の会6 ページ33
夏目side
「夏目、知り合いかい？」
俺の元までやってきた名取さんは、正面に立っていたAに目を向け首を傾げた。
「あ、名取さん！……ええと、こいつは、」
一瞬、Aの事を名取さんに紹介していいものか悩む。俺の友達だと言って、こいつまで変なことに巻き込まれたら……と。
正直に言って大丈夫だろうか、なんて俺がためらっていると、スッと横からAが一歩前に出た。
「初めまして。夏目君の友達の、音羽Aです。……えと、俳優の名取周一さん、ですよね……？」
……。
あれ、結構サラリと自分の事言ったな！？
ギョッとしてAを見ると、ちらりとこちらを振り返ったAと目が合った。
俺の悩みなんて全てお見通しだと言っているかのようににっこりと微笑んだ顔を見て、ふっと力が抜ける。なに遠慮なんかしてるんだと、目がそう言っていた。
「あ、ああ……いかにも、私は名取周一だよ。夏目は私の友人でね」
警戒されると思っていたのか、思いのほかさっぱりとしたAの対応に名取さんも少し戸惑っているみたいだ。
「そうでしたか。夏目君にこんな有名人のお知り合いがいたとは驚きました」
「……聞いていいかい？どうしてこんなところにいるのか」
「！！名取さんっ、」
ズバリと切り込んだ名取さんを咎めるように慌てて声を上げる。
この会合にいるということはつまり、そういうことだ。単刀直入に聞こうとするのもわかる。だけどきっとAにも事情が……！
「ああいや、構いませんよ夏目君。別に隠したいわけでもありませんし。……妖のことはよく知っていますよ。視ることはできないんですけどね」
…………！？本当にあっさり言ったなこいつ！？
「視えない、というと？」
「聴こえるだけ。感じられるだけ、というわけです。祓ったりなんてことももちろんできませんよ」
呆気からんと言い放ったAを見て顔を引きつらせれば、ニヤリとしてやったり顔で笑われた。
はあ……こいつ見てると、なんだか心配するのも馬鹿らしくなってくるな。
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ゆう(プロフ) - 更新待ってまーす！ (2017年6月5日 0時) (
レス) id: c901a87f20 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - 初心者で不慣れな執筆ゆえ拙い文章ですが、できる限り丁寧に、ご期待に添えるような物語を書いていきたいと思います。これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - Sisselさん» アドバイスもたくさん頂き、本当に感謝しております。自分でも見落としていたミスに気がつくことができました。｢中てられる｣という言葉は、意味がまた違うんですね……汗 (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - Sisselさん» 感想ありがとうございました。初めての投稿作品をこんなにも評価して貰えるとは思わず、今とても驚いております…( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！自分でもびっくりで…更新楽しみにしてくださってて、嬉しいです〜 (2016年10月14日 1時) (レス) id: 9295142d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤穂 | 作成日時：2016年4月3日 2時
