呪術師の会4 ページ31
玄関口から長い長い廊下を抜けて大きな扉を開けるとそこは、沢山の人で賑わっていた。
「ここにいる人達全員が祓い屋……?」
「ほとんど、といったとこだね」
「?」
何故か笑みを浮かべて楽しそうな様子の七瀬さん。祓い屋じゃない人に心当たりでもあるんだろうか。
「では、私は挨拶回りがあるので失礼するよ。せいぜい楽しんでくれたまえ」
「はい、案内して下さってありがとうございました」
「今度はゆっくり茶でも飲みながら話したいものだね」
そういうと、七瀬は人混みの中に消えていった。
「さて、これからどうしましょうかねえ」
話しを聞くとは言ったものの、祓い屋同士で談笑しているのを見るとどうにも話しかけづらいものだ。
正直どうしていいかわからず、手持ち無沙汰気味である。
仕方ないので、壁際で一人ぼんやりと会場内を眺める。
ふと、ある一点が気になった。
……なんか、異様にきらめいてる人がいる。
「ん?あれってまさか、名取周一……?」
あの人気俳優?
なんでこんなとこに?
周りが全く気にしてないのも気になるが……
「って、あの後ろにいるのまさか」
目立つ名取の陰に、ひっそり隠れるように佇む人影があった。
どうにも見覚えのあるその人物に目を凝らしてみれば、自分のよく知る友人の姿が。
いやいやまさか、彼がこんな所にいるわけが……
くるり。
「「あ」」
顔をよく見ようとじっと視線を送っていると、いきなりこちらを振り向いた夏目君とバッチリ目が合った。
お互い、しばしの沈黙後、目を見開いた。
「「A/夏目君!?」」
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ゆう(プロフ) - 更新待ってまーす! (2017年6月5日 0時) (レス) id: c901a87f20 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - 初心者で不慣れな執筆ゆえ拙い文章ですが、できる限り丁寧に、ご期待に添えるような物語を書いていきたいと思います。これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - Sisselさん» アドバイスもたくさん頂き、本当に感謝しております。自分でも見落としていたミスに気がつくことができました。「中てられる」という言葉は、意味がまた違うんですね……汗 (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - Sisselさん» 感想ありがとうございました。初めての投稿作品をこんなにも評価して貰えるとは思わず、今とても驚いております…( ゚д゚)ポカーン (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!自分でもびっくりで…更新楽しみにしてくださってて、嬉しいです〜 (2016年10月14日 1時) (レス) id: 9295142d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤穂 | 作成日時:2016年4月3日 2時