妖が視える少年との出会い１５ ページ16
Aside
突然、僕と夏目君しかいなかったはずの辺りが騒がしくなった。
いつものように姿は見えないが、どうやら妖がすぐそばまで集まってきているらしい。
強くなった妖の気配に体が反射のように身構えてしまうが、夏目君は少しだけ驚くと、その妖と会話を始めたみたいだった。
(……夏目君の知り合いでしょうか)
相手方からは敵意が全くと言っていいほど感じられない。
随分と懐かれているようだ。
夏目君の様子からしても悪い奴ではなさそうなので、フッと体から力を抜く。
しかし、ふと疑問が首をもたげた。
この声どこかで聞いたような……？
「やや、そこにいらっしゃるのはA様ではございませんか！」
「A様〜！A様〜！」
「え？」
僕の名前を知っている？
と、いうとやはりどこかで会ったことが……、
「……ああ！思い出した！よくここらで宴をしている妖たち！」
ポンと手を打つと、夏目君がキョトンと首を傾げた。
「A、こいつらを知っているのか？」
「ええ、散歩中に会うことがあるので、たまに宴に参加させてもらったりしてます」
「宴に！？へ、へえ……そうなのか」
この森の近くに住んでいる僕は、散歩と称してよくふらふらと森へ入る。楽しそうな妖との出会いを求めて。この妖達とは、その時に出会ったのだ。
「ん？なんだ、Aの小僧じゃないか。妖に襲われていたのは貴様か」
「あ、ニャン太郎。貴方、夏目君の飼い猫だったんですね」
さっき夏目君に突撃していた猫に話しかけられた。
なんか見覚えのある毛並みだと思っていたけれど、まさかニャン太郎だったとは。
「飼い猫だと！？私ほどの大妖をそいつのペットであるとぬかすか！それと、ニャン太郎と呼ぶなといつも言っているだろう！」
「じゃあ猫助」
「馬鹿にしとるのか！！」
「してないですしてないd「ちょちょちょ、ちょっと待って！？」
ニャン太郎とコントのような会話をしていると、夏目君が慌てたように間へ割り込んできた。
何故か、ひくひくと顔を引き攣らせている。
「待って…………………………もしかして、知り合い？」
「「ああ / はい」」
……夏目君、なんだかすごい顔になってますね。それ、君みたいな美少年にはあるまじき顔でしょう。
「……ええええええええええ！？」
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ゆう(プロフ) - 更新待ってまーす！ (2017年6月5日 0時) (
レス) id: c901a87f20 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - 初心者で不慣れな執筆ゆえ拙い文章ですが、できる限り丁寧に、ご期待に添えるような物語を書いていきたいと思います。これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - Sisselさん» アドバイスもたくさん頂き、本当に感謝しております。自分でも見落としていたミスに気がつくことができました。｢中てられる｣という言葉は、意味がまた違うんですね……汗 (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - Sisselさん» 感想ありがとうございました。初めての投稿作品をこんなにも評価して貰えるとは思わず、今とても驚いております…( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ (2016年12月13日 23時) (レス) id: 3c77e80249 (このIDを非表示/違反報告)
赤穂(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！自分でもびっくりで…更新楽しみにしてくださってて、嬉しいです〜 (2016年10月14日 1時) (レス) id: 9295142d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤穂 | 作成日時：2016年4月3日 2時
