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JH「まち…？」
はっと我に返る。
『…あっ、ごめんなさい！昔のことなので気にしないでください！』
すると私の両手を優しく、暖かく握ってきた。
JH「…ね、喋るの嫌じゃなかったら教えて。
今すごい苦しそうな顔してたよ。」
『…でもホソクさん、この後スケジュール……』
JH「大丈夫。そのくらい調整できるよ。
それよりもまちがそんなに悲しそうな顔をする原因を教えてほしい。」
2人で練習室の真ん中に座って、
私は昔の事をぽつり、ぽつり、と話し始めた。
.
.
大学1年の頃。
まだBTSのBの字も知らない時。
私にはそれなりに友達がいた。
今でも連絡を取り合うほど仲のいい友人もできるくらい。
だけど、それは部活"外"の話だった。
私は幼い頃から両親の方針でダンススクールに通っていたのでそれなりに踊ることができた。
そして当時4年で部長だったイケメンゆえに部内でとても人気な先輩に気に入られ、初めて出る大会からセンターを任される。
あからさまに彼がアピールしてくるので、人気だった部長…
ではなくて私が部員の女子から邪険に扱われることとなった。
部活内では女子の割合がとても高い為、先輩が引退してからは、
いよいよ私の居場所なんてなくなってしまったのだ。
だからもちろん大会には
1年の時以外参加していない。
苦しくて、辛くて、理不尽すぎると思って、
私はその思いをぶつけるかのように1人、人目につかないところで毎日何時間も踊り続けていた。
時は流れて先輩の卒業式、
私は先輩の家に呼ばれて行くと、
「俺と付き合ってくれ。」
『…はい！』
私には先輩しか頼れる人はいない。
そう思ってYESと答える。
急に押し倒されて視界が真っ暗になり、半分パニックになっていると、
上半身の服を捲られて乱暴にキスをされた。
突然豹変した目の色に私は悪寒を感じる。
嫌悪感すら感じた。
ああ、この人はそういう目的だったんだなと私は何故か悟った。
『やっ…！！！』
「…んだよ。別にしてもいいだろ？」
『やめてくださいっ！！』
パシン。
静かな部屋に頬を叩く音が響き渡る。
「っ！くそが！」
目の前の人物が拳を振りかぶる。
ここで私は本領を発揮して彼を背負い投げしてしまったのだ。
急いで荷物を取って玄関の扉を開けると、
「女のくせに！！
そのくらい黙ってやらせろよ！！」
怒号が背中に降りかかってきたが、私は歯を食いしばって
ただひたすら、
走り続けた。
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マッチ棒(プロフ) - こユンギペンさん» ありがとうございます！よかったです☺️ (2021年10月1日 11時) (
レス) id: 611fb82c48 (このIDを非表示/違反報告)
こユンギペン - 凄く伝わって来ます❗ (2021年9月30日 15時) (レス) id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - こユンギペンさん» こユンギペンさん。コメントありがとうございます！ホソクさん可愛いですよね……。もしこの小説からホソクさんの可愛さが伝わってくだされば本望です！ (2021年9月29日 20時) (レス) id: 611fb82c48 (このIDを非表示/違反報告)
こユンギペン - ホソクさん可愛い。 (2021年9月28日 16時) (レス) @page20 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - テテホビペンさん» とても優しいコメントをありがとうございます！もっと作品を気に入ってもらえるように頑張りますのでよろしくお願い致します。 (2021年1月24日 15時) (レス) id: 4a92d2d004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マッチ棒 | 作成日時：2021年1月19日 0時
