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JH「…へぇ、俺より先にヒョンに弁解してるんだ。」
『ほ、そく、さん…。』
SG「ホソガか？」
『っ……。』
私が何も言えずに立ち尽くしていると、ホソクさんが私の手からスマホを取って耳につけた。
JH「ヒョン。」
SG「ホソガ、お前が妬くのもわかるがちゃんとまちの話も…」
JH「ヒョンはまだまちのことが好きですか？」
SG「…は？」
JH「きっとヒョンの方がまちのことを幸せにできますよ。
…こんなことで怒る俺とは違って。」
SG「はぁ…またそんなこと言っ…」
JH「じゃあ、まちのことをよろしくお願いしますね。」
SG「馬鹿なこと言うな。」
JH「失礼します。」
SG「あ、待てっ！」
…ツー、ツー
『ほそくさん、』
今、今ここで言わなくちゃ
取り返しがつかなくなる。
だけど唇は強ばるだけで、石みたいだ。
JH「…わかっただろ、俺はこういう黒い人間なんだ。」
『ほそく、さんっ！』
震える喉を抑えて声を出す。
気がつくと涙がぼろぼろ床に落ちていた。
JH「…ほら、また泣かせちゃった。」
『…へ？』
JH「俺、メンバーの皆に約束したんだ。
まちのことを悲しませないって。
笑顔でいっぱいにするって。
そういう約束をして、俺はまちと付き合ったんだよ。」
だけどさ、と絞り出すような声で続ける。
JH「まちを泣かせてばっかりだ。」
そう言う彼の顔は何よりも辛そうで
歪んでいた。
『ホソクさん。』
『こっち、来てください。』
怪訝な顔をした彼の腕をぎゅっと掴む。
1人で何処かに沈んでしまわないように。
いつかの私みたいだ。
あの時はテヒョンが引き戻してくれたっけ。
腕を引いて歩き始めると、大人しくついてきてくれているようで
私は自分の作業室に入って間接照明を点けた。
薄暗い部屋を優しい丸い光が照らす。
『ホソクさん、私の話を聞いてくれますか？』
頷いたのを確認してから
私は言葉を紡ぎ始めた。
とてつもなく慎重に、壊れてしまわないように。
いつかホソクさんが
私に語りかけてくれた時のように。
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ただのねこ。(プロフ) - あーー…すごく好きです…一気に最後まで読んでしまいました🥰🥰 (2022年3月19日 16時) (
レス) @page49 id: 9db02e4d47 (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - ほぷさん» ほぷさん。嬉しいコメントをありがとうございます！読んでいただけてとても感謝しています。次回作もよろしくお願いします！ (2021年3月10日 15時) (レス) id: 18cf5fcfb0 (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - きゃんさん» きゃんさん。優しいコメントありがとうございます……！！そう言っていただけてとても嬉しいです！次回の新作もぜひよろしくお願いしますm(__)m (2021年3月10日 15時) (レス) id: 18cf5fcfb0 (このIDを非表示/違反報告)
ほぷ - まず完結お疲れ様でした。今日は更新してあるかなと毎日毎日チェックするほど大好きで素敵なお話です！また新作読めることを楽しみに待っています (2021年3月10日 5時) (レス) id: 52ecc74067 (このIDを非表示/違反報告)
きゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした。素敵なお話でとっても大好きです。完結は寂しい…！投票ボタンもっと押したい！！と毎度思うほどでした。新作、出来るのを心待ちにしています！ (2021年3月9日 22時) (レス) id: dbbc8a0339 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マッチ棒 | 作成日時：2021年2月15日 13時
