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SG「なんか、…でかくね？」
『あははっ、衣、分厚すぎますよ！』
不安気な顔で見つめて来たユンギさんの手元を見ると
そこには大層ぽってりとした、チキンになるはずのものがあった。
『…ホソクさん、もっと分厚い………。』
JH「えっ！まじ？！」
この状況に笑いを堪えられず、つい3人で吹き出してしまう。
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私があの提案をすると、2人ともすぐに賛成してくれて
私達はマートで材料を買い込んで家に戻る。
何だかBon Voyageのワンシーンに入り込んだ気分で、私は心の中で静かに感動していた。
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白い衣をまとったチキンが段々と黄色く色づき、良い匂いが鼻を掠める。
『わ〜、すごい！家でもこんなにちゃんとできるんですね！』
SG「確かに、綺麗に揚がったな。」
JH「良い匂い…。」
『…なんかこのチキンの色、ホソクさんの髪色に似てません？』
本当、綺麗な黄色。
JH「言われてみれば！」
チキンが載せてあるお皿を持ちながら、chicken noodle soupを口ずさんで踊るホソクさん。
私とユンギさんはその様子を見てまた吹き出してしまうのだった。
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食べてみてもその完成度に驚きながら、私達はたくさん話して、たくさん食べ進める。
私が最後のチキンに手を伸ばした時、ユンギさんの携帯が震えた。
SG「…はい？」
"JN「やぁー！！ゆんぎやー！今日俺と一緒にゲームしてくれる約束してたの忘れたのか！」"
ここまで聞こえてくるジンさんの声を耳にしても動じないユンギさんはやっぱりユンギさんだ。
SG「あー…、わかりました、今帰りますよ。」
急な展開に私とホソクさんは顔を見合わせる。
"JN「全く本当にお前は…俺との約束とまち、どっちが大切なん…」"
SG「まちです。」
ブツッ
その言葉を最後に、ユンギさんは自ら通話を切った。
ああ、ジンさんの叫ぶ声がここまで聞こえそう…。
JH「ヒョン、帰っちゃうんですか？」
SG「あの長男はいじけると面倒だから、
あとは2人で楽しんでな？」
片方の口角を持ち上げたユンギさんは楽しげな顔だった。
『わ、わかりました！本当にありがとうございます。すごく楽しかったです。』
SG「俺も楽しかったよ。久しぶりにあんなに笑った。
26歳、楽しめよ。」
そう言って頭にぽんっと手を置き、部屋を後にする。
砂糖多め…。
私は心の中で静かに呟いたのだった。
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ただのねこ。(プロフ) - あーー…すごく好きです…一気に最後まで読んでしまいました🥰🥰 (2022年3月19日 16時) (
レス) @page49 id: 9db02e4d47 (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - ほぷさん» ほぷさん。嬉しいコメントをありがとうございます！読んでいただけてとても感謝しています。次回作もよろしくお願いします！ (2021年3月10日 15時) (レス) id: 18cf5fcfb0 (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - きゃんさん» きゃんさん。優しいコメントありがとうございます……！！そう言っていただけてとても嬉しいです！次回の新作もぜひよろしくお願いしますm(__)m (2021年3月10日 15時) (レス) id: 18cf5fcfb0 (このIDを非表示/違反報告)
ほぷ - まず完結お疲れ様でした。今日は更新してあるかなと毎日毎日チェックするほど大好きで素敵なお話です！また新作読めることを楽しみに待っています (2021年3月10日 5時) (レス) id: 52ecc74067 (このIDを非表示/違反報告)
きゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした。素敵なお話でとっても大好きです。完結は寂しい…！投票ボタンもっと押したい！！と毎度思うほどでした。新作、出来るのを心待ちにしています！ (2021年3月9日 22時) (レス) id: dbbc8a0339 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マッチ棒 | 作成日時：2021年2月15日 13時
