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その言葉を理解するのに時間なんて必要なくて、
ただ目の前に差し出された綺麗なものを
涙で溢れる目で見つめていた。
『ほそくっ、さん……。』
JH「うん？」
『よろ、こんで。』
大好きな顔を見つめて
そう答える。
ガタンと物音がしたかと思うと、
私は頬を両手で優しく包まれて口づけをされていた。
今までで1番、優しいキスだった。
JH「本当に……ありがとう…。」
近くで顔を見ると、また涙がとめどなく出てしまう。
JH「そんなに泣いたらメイク崩れちゃうよ。」
何とか私を笑わせようとしてくれている姿がとても愛おしかった。
『大丈夫です。この為にウォータープルーフでがちがちに対策してきました。』
私がそう言うとたくさん笑ってくれて
それにつられて私も笑ってしまう。
JH「手、貸して？」
だいぶ落ち着いてきたところで私は手を差し出した。
ガラスを扱うかの様な手つきで
指輪を私の指にはめる彼の顔が
とても綺麗だから見惚れてしまう。
JH「良かった、ぴったり。」
見てみると本当にジャストサイズで
今まで何もなかったはずのそこに、綺麗なんて言葉じゃ言い表せないほどの指輪が。
たった今つけたはずなのに、今まで着けていたみたいにしっくりきた。
『わぁ…ありがとうございます。』
JH「すごい似合ってるよ。」
『ふふ…。』
嬉しくて、ずっと指につけているそれを撫でていると
JH「…じゃあそろそろ次のところ行こっか。」
耳を疑うことを言われた。
『つ、つぎ？』
JH「ここの上にあるホテル取ったんだ。」
『え？！？！』
もちろんスイートね、と付け加えられて目眩がする。
JH「ご、ごめん。嫌だった…？」
『いえ、あの、なんというか…大人の男の人の余裕は違うなって…。』
JH「一個違いでしょ。」
笑いながら言う彼が、やっぱり今日は別人みたいにカッコよく見えた。
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ただのねこ。(プロフ) - あーー…すごく好きです…一気に最後まで読んでしまいました🥰🥰 (2022年3月19日 16時) (
レス) @page49 id: 9db02e4d47 (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - ほぷさん» ほぷさん。嬉しいコメントをありがとうございます！読んでいただけてとても感謝しています。次回作もよろしくお願いします！ (2021年3月10日 15時) (レス) id: 18cf5fcfb0 (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - きゃんさん» きゃんさん。優しいコメントありがとうございます……！！そう言っていただけてとても嬉しいです！次回の新作もぜひよろしくお願いしますm(__)m (2021年3月10日 15時) (レス) id: 18cf5fcfb0 (このIDを非表示/違反報告)
ほぷ - まず完結お疲れ様でした。今日は更新してあるかなと毎日毎日チェックするほど大好きで素敵なお話です！また新作読めることを楽しみに待っています (2021年3月10日 5時) (レス) id: 52ecc74067 (このIDを非表示/違反報告)
きゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした。素敵なお話でとっても大好きです。完結は寂しい…！投票ボタンもっと押したい！！と毎度思うほどでした。新作、出来るのを心待ちにしています！ (2021年3月9日 22時) (レス) id: dbbc8a0339 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マッチ棒 | 作成日時：2021年2月15日 13時
