星空雲海旅行＿オリジナル (ページ6)

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五話＿惑星ページ6

流＿side
惑星の能力者。

聞いたことはある。というか見たこともある。

この世界に存在する惑星を元にした力。

例えば土星なら…確か重力や地を操れる。確か。
現在世界で確認されているのは
水星、土星、天王星、木星。

また、この力には太陽と月もカウントされるらしい。あれ惑星なのかなあ。

で、確認されてないのが残りの金星、火星、海王星。

惑星の力は世界で1人しか持てない上、ランダムに決まるらしい。
木星の能力者が死ねば違う選ばれた奴に木星の力がまた与えられる、みたいな感じ。

で…その能力者を決めるのが惑星の神様…らしいが、実際のところどうなのだろう。

不確かなものは信じない主義だからよく分からん。

とまぁ長々と説明を続けるのもアレだし本題に戻ろう。

結論から言うと、ミュールという少女は世界で何人かしか選ばれない惑星の能力者の1人、水を操る水星の力の能力者だった。

ただそれだけのことかと思いきや、能力者同士はテレパシーみたいなものを使えるらしい。
はっきりとした意思疎通は出来ないらしいが、それこそ"風の噂"並には耳に入る、だとか。

…そういえば、天王星の能力者が結綺の兄の知り合いだったっけ。

そんなことを考えながら俺達はミュールの家にお邪魔していた。

ミュール「お茶しかありませんけど…」

結綺「あ、大丈夫だよ、ありがとうね」

城下町から少し離れた小さな山の上の神社。
その隣の建物がミュール宅だという。

本人によれば隣の神社はミュールの父が神主を務めているらしい。

流「…で、話は？」

ミュール「あ、はい、そのことなんですが…」

ミュール「私も連れて行ってくれませんか？」