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そのことに気付いてしまうとどうにもなんだか気恥ずかしくなって来て、顔が熱くなる。伊野尾くんの花が、俺への気持ちでいっぱいなんだと思うと嬉しくて仕方ない。
ヤバい。なんか、どうしたらいいか分かんなくなってきた。とりあえずこの場から移動しなくちゃと俺は伊野尾くんの腕をそっと掴んだ。
「たかき……？」
「えっと、ごはん、どこ行く？」
「お前、なんか顔赤くない？ 大丈夫？」
「全然！ 平気だよ！」
「それならいいんだけど。じゃあ、いつものお寿司行きたい」
「オッケー。席空いてっかな」
ポケットからスマートフォンを取り出して、お店の状況を確認すると、少し遅い時間にはなるけれど予約出来そうだったので伊野尾くんに確認する。
「ね、この時間でもいい？」
「俺はいいけど、�睫擇鰐斉�早いんじゃないの？」
「別にこれくらい許容範囲」
「遅刻するなよ」
「伊野尾くんが飲み過ぎなければ」
「�睫擇箸琉�み、楽しいからさ。つい時間忘れちゃうの。って今日車でしょ？ 俺も飲まないからそこは安心して」
「別にいいのに。今更気を遣う仲でもないだろ」
「いいの。……ってさっきからずっと、」
「へ？」
「俺の腕掴んだままなんだけど」
「え、あっ、ほんとだ！ ごめん！」
「たかきの手、あったかいからいいよ。許す」
何だかちょっと偉そうにする伊野尾くんがかわいくて、お互いまた笑い合ってしまう。
「手熱くね？」
「俺、人よりちょい体温低いからなんか気持ちいいし、気になんない」
ふわり、といい香りがして思わず伊野尾くんの方を見るとはにかむように笑っていて、胸の中で何かが音を立てたような気がした。
俺は掴んでいた腕をそっと離す。すると伊野尾くんはその行動が自分の言葉に対する返答だと考えたのか、小さく「あ、でもたかきは気になっちゃうか」なんて言うからそうじゃないよって言葉の代わりに彼の手をぎゅっと握った。
「えっ」
「そろそろ移動しよっか」
「うん。……でも」
「これ？」
「それ以外になんかある？」
「いいじゃん。手なんて何回も繋いだことあるし、なんなら抱き合ったこともあるじゃん」
「ちょ、その言い方！」
「ここ出るまでの間だけだから」
「しょうがねえな」
「ほんの数メートルだけどね」
「んじゃドアまで俺がリードしてやる」
照れ隠しをする伊野尾くんの背中の花は満開で、つい口元が緩んでしまいそうになるし、心がふわふわする。もしかすると俺の背中にも花が咲いているのかもしれない。
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ruki(プロフ) - chocoさん» chocoさん、コメントありがとうございます！そんな風に言って頂けてとっても嬉しいです☺️本当にお花が見えたら2人ともずっときれいな花を咲かせて、周りに飛ばしてるかもしれません笑 まだもう少し続くので良かったらお付き合いくださいませ🥰 (7月6日 18時) (
レス) id: aad90071ba (このIDを非表示/違反報告)
choco(プロフ) - このお話めちゃくちゃ好きです🫶�睫擇気鵑頬�められてブワッて花が咲く所で伊野尾さんがどんな顔するのか目に浮かんじゃいました！その後お花萎えちゃうのに何でもない顔する所も。これからたかいのを見たら見えないお花が見えてきそうです。 (7月6日 5時) (レス) id: a8ac698638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruki | 作成日時：2023年5月15日 12時
