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男は瑠姫の存在を知らなかったようで、その隣にいた彼女だけが、瑠姫に気が付いた。
その場では何もできなかったけど、その日の夜に彼女から電話がかかってきた。
瑠姫「ちゃんと説明して」
『…ごめん』
瑠姫「今はそれいらない。謝って欲しいんじゃない」
『私…結婚するの』
彼女はずっと、あの男と婚約していて。
ずっと前から結婚が決まっていた。
それを隠して瑠姫と付き合って、瑠姫に言えずに期限がきてしまった。
瑠姫「何も言えなかったよ、俺。怒るべきなのか悲しむべきなのか、わからなくなった」
彼女の父親は会社の社長で、かなり厳しい人で。
私と出会ったあの日も、彼女の父親に瑠姫と付き合っていることが見つかって、2人は無理やり別れさせられた。
その後も別れたふりをして付き合っていたけれど、その裏には婚約者の存在があって…
娘である彼女は父親に逆らえなかった。
だから諦めるしかないって。ほんと勝手すぎるよな。
そう言って笑う。
全然笑えてないよ、瑠姫。
瑠姫「今まで一緒に過ごしてきた時間とか、思い出とか、全部どうでも良くなってさ。気付いたらAに連絡してた」
瑠姫が家に来たあの日。
私の手料理を食べたいなんて言った瑠姫は、私に彼女を重ねていたんだ。
怒る権利なんて私にはないし、私の扱いはそれが正解。
だって私は都合のいい" 友達 "。
勘違いしそうになる私が悪い。
依存してる私が悪いんだから。
あの日瑠姫が呼んだ、" ミオ "の謎が解けた。
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さぎり(プロフ) - 途中でMad In Loveの歌詞入れてるのが最高すぎました主様天才です🥹🩷 (5月3日 12時) (
レス) @page21 id: 1e7facddf3 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - 更新再開嬉しいです！これからも楽しみにしてます☺️ (10月27日 23時) (レス) @page10 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2023年9月27日 16時
